<第98回選抜高校野球大会:選考委員会>◇30日第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が30日…
<第98回選抜高校野球大会:選考委員会>◇30日
第98回選抜野球大会(26年3月19日開幕、甲子園)の選考委員会が30日、大阪市内で行われ、出場32校が決定した。
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上尾(埼玉)は42年ぶりの甲子園出場とはならなかった。選手、学校関係者らが固唾(かたず)をのんで出場校発表会見を見守ったが、「上尾」の名前は呼ばれず。高野和樹監督(58)は「残念な思いは正直なところあります」としながらも「とても大切な時間を過ごさせてもらって、その点において本当に感謝しております。これからもやるべきことをやっていくということを徹底して、野球に向き合えたら」と前を向いた。
84年夏以来となる“聖地”に手が届きかけていた。昨秋の埼玉大会。「粘り強く最後まであきらめずに戦い抜く」をモットーに、公立では唯一の4強入りを果たした。準決勝では浦和学院に競り負けたものの、強豪相手に3-4と善戦。その実力などが評価されて21世紀枠の関東・東京地区候補に選出されていた。
「公立の雄」として長年、存在感を発揮してきた。甲子園出場は春夏通じて7度。この日センバツ出場が決まった花咲徳栄を筆頭に、激戦区・埼玉の中で安定した成績を残してきた伝統校は高校野球ファンからの人気も根強い。森田佑樹主将(2年)も「地域の方々、親戚、小さい頃一緒に野球をやっていた方々だったりとか。たくさんの方々から自分たちへの応援の言葉をいただいて。(21世紀枠の候補校に)選ばれる前よりも、自分たちがどれだけの人に応援されているのかが伝わった」と実感する。
吉報は届かなかったが、まだ夏に甲子園に行くチャンスはある。落選直後、高野監督は選手たちにこう力強く呼びかけた。
「一生懸命また甲子園という大きなもの(目標)に向かって、立ち向かっていきましょう。夏は2年生にとって最後のチャンスだけど、絶対に諦めずに『俺たち上尾高校が甲子園に行くんだ』という思いで毎日頑張りましょう。だからといって特別なことをする必要はないと思います。今まで通り自分たちのできることを精いっぱい頑張ってやっていきましょう」
選手たちも威勢良く呼応し、練習のためグラウンドに駆け出した。落ち込んでいる暇はない。部訓でもある「誇りと責任」を胸に、仕切り直しの日々が始まった。