今春開かれる第98回選抜高校野球大会に出場する32チームを決める選考委員会が30日に開かれ、山梨学院が5年連続9度目の…
今春開かれる第98回選抜高校野球大会に出場する32チームを決める選考委員会が30日に開かれ、山梨学院が5年連続9度目の出場を決めた。昨秋の関東大会で優勝した実績が評価された。
午後3時55分ごろ。学校で吉報を受け取ると、吉田洸二監督は感慨深げな表情を浮かべた。5年連続出場は今回の出場校では最長となる。吉田監督は「卒業生たちの顔が浮かんできた」という。
昨秋の関東大会では3試合で31得点を挙げた。派手さはなくとも、各打者が状況に応じた打撃ができる打線は、選手が入れ替わっても変わらない。吉田監督は「後輩たちが伝統をしっかりと受け継いでくれた。大会に出場できることをありがたく受け止め、全力で準備したい」と話した。
一方、選手たちは出場が決まった瞬間も真剣な表情を崩さなかった。甲子園は苦い記憶を晴らしにいく場所――。そんな共通認識があるようだ。
チームは昨夏の甲子園にも出場し、4強まで進んだ。ただ、準決勝での負け方が悔しかった。
沖縄尚学を相手に六回表終了時に3点をリードしながら、試合をひっくり返されて敗れた。沖縄尚学はその後、頂点まで駆け上がった。
チームには、この試合で登板した2人の投手が残っている。
投打両面の素質でプロから注目される菰田陽生(はるき)主将(2年)は昨秋以降、練習を野手主体から投手主体のメニューに切り替えてきた。
最速152キロ右腕が投じる球は威力がある半面安定感がなかった。吉田監督によると、冬のトレーニングで改善できたという。
この日、菰田主将は体調不良で欠席したが、学校を通じて「甲子園の借りは甲子園で返す。主将として、主軸として、チームを引っ張っていけるよう頑張ります」と談話を出した。
左腕の檜垣(ひがき)瑠輝斗(るきと)投手(2年)は、速球のキレ、変化球の制球力をさらに突き詰めることを意識して練習を積んでいる。「昨年は自分が打たれて先輩たちの夏を終わらせてしまった。甲子園に戻って投げるからには、周囲から『変わった』と思われるような投球をしたい」と意気込んだ。
大会は3月6日に組み合わせ抽選会があり、3月19日に開幕する予定。(安藤仙一朗)