柔道女子48キロ級で2024年パリ五輪(オリンピック)金メダリストの角田夏実(33=SBC湘南美容クリニック)が30日、…

柔道女子48キロ級で2024年パリ五輪(オリンピック)金メダリストの角田夏実(33=SBC湘南美容クリニック)が30日、千葉県浦安市で「これまでの私、これからの私」と題した会見を開き、競技の第一線を退くと表明した。小2から柔道を始め、遅咲きながらも代名詞のともえ投げで世界の頂を決めてきた柔道家。己と向き合ってきた競技人生を振り返った後、新たな挑戦へ決意を込めた。

主な一問一答は以下。

-「引退」という言葉も出たが、第一線を退くことという表現もあった

「私の中での引退とは、もうオリンピックという一番上を目指さないのが『第一線をから退く』ということが私の中では引退なのかなと思っている。強化選手でいることは、いろんな方々のサポートも受けていて、今の中途半端な気持ちでそこにいることはよくないと思った。こういった形で引退をすると自分の中で決めた。今回、道着でここに座っているのもまだ試合には出たいと思ったから」

-今回の決断に至った一番の決め手は

「五輪を今まで目指してきてたからこそ、自分をだまして、鼓舞して戦えていた。それがなくなった時に『こんなにも戦うのって大変なんだな』と思った。ロスに目指す3年間をどうやって戦っていくかを考えた時に先が見えなかった。体と相談した時に気持ちがついてこないと体も動かなくなっていた」

-この日まで決断は変わらなかった

「最初の1週間ぐらいは『まだ戻りたい、実際は引退したくない自分の方が強いんじゃないか』と思った。そこから冷静に1カ月ちょっと考えた時に、生半可な気持ちで臨めるオリンピックではないなと。もう1度、このパリまでの辛い思いをできるのかなとすごく考えて自問自答し続けて、今のこの会見にいます」

-今の心情は

「昨年の時よりは結構しっかり気持ちも固まった。いろいろな手続きで『現役生活お疲れさまでした』っていう返答があった時に寂しい気持ちもあったが、ここから先にいろいろやりたいことが自分の中でも見えていて、その楽しさの方が今は勝っている。この選択をしてよかった」

-パリ五輪での金メダルは

「両親が一番驚いているんじゃないかなと。本当に自分1人の力ではなくて、いろんな人に支えてもらって、取れた金メダルだと思っている。だからこそ次は自分が何ができるか、どうやって恩返しをしていったらいいのかを考えさせられた」

-遅咲きと言われたが、原動力は

「『柔道がやっぱり好き』という気持ちが一番番強い。今井(優子)コーチが転職も考えた中で、『オリンピックを目指すなら私もそこまで付き合う』と言ってくれた。そう言ってくれる方が本当にたくさんいて、その人たちの人生まで変えてしまっている気持ちもあった。だからこそ、私は絶対に頑張らなきゃいけない気持ちがあった」

-今後のプランは

「柔道の強化指導よりは柔道の裾野を広げていく活動をすることの方がメインかなと。やっぱり今の子どもたちがなかなか外で遊ぶ機会だったり、体を動かす機会が減っているので、そこを柔道を通して運動能力の向上であったり、そういった活動を手伝えたらいいなと思う」