外野に桑原が加入…西川に長谷川、場合によっては渡部も 西武は30日、本拠地・ベルーナドームに隣接する球団事務所で今オフに…

外野に桑原が加入…西川に長谷川、場合によっては渡部も

 西武は30日、本拠地・ベルーナドームに隣接する球団事務所で今オフに獲得した新外国人選手3人の入団会見を行った。アラン・ワイナンス投手(前ヤンキース3A)、アレクサンダー・カナリオ外野手(前パイレーツ)、台湾プロ野球の統一から獲得した林安可(リン・アンクウ)外野手が会見に臨み、それぞれの抱負を語った。3選手はいずれも2月1日から宮崎県日南市南郷町で行われる1軍の春季キャンプに参加する。

 会見後、今オフの大補強を指揮した編成責任者の広池浩司球団本部長が口を開いた。「まずはワイナンスに関しては、イニングをしっかりと投げてくれる先発ピッチャーが欲しいというがあった。カナリオと林に関しては、得点力というのはずっと課題になっていますので、そこをしっかりと長打で貢献してくれる選手を探してた中で、そこに合致したというのがあの2人です」。

 この3年間はいずれも2桁借金を背負い5位、6位、5位と連続Bクラスに沈んだ西武。この低迷期脱却に向けたカンフル剤として、このオフは近年にない大補強を敢行した。DeNAから海外FA権を行使した桑原将志外野手、日本ハムから国内FA権を行使した石井一成内野手を獲得するなど、現場や応援してくれるファンに向けても「補強」という手段を通して分かりやすいメッセージを発信した。

 長年チームに貢献してきた源田や外崎ですらレギュラーが保証されない今回の補強について、広池球団本部長は「チーム内に競争をというのはずっと言ってること。近年の戦いを見ると、これでOKというものはないのかなというのが補強の中であった。できるだけの努力はしたいなっていうのがありました」と説明。これまで、ただ頭数だけを揃えた“緩やかな競争”から外部からレギュラークラスの選手を補強することによって、既存選手の危機感をあおり、より高いレベルの競争環境を整えられたことへの満足感がにじんでいた。

 昨年、パイレーツで87試合に出場したカナリオ、WBC台湾代表でもクリーンアップを打つであろう林安可が加入した外野陣はレギュラー争いの大激戦区となる。昨年、キャリアハイの成績を叩き出し、念願のゴールデングラブ賞を受賞した西川愛也や長谷川信哉らがおり、ここにFA加入の桑原が腕を撫している。

 また三塁コンバートに挑戦中の2年目・渡部聖弥がもし内野にフィットせず、左翼に戻るようなことがあれば、外野3枠を巡る争いはより混沌としてくる。

 同本部長は「キャンプからオープン戦もありますし、シーズン入ってからそういう戦いは続くのかもしれない。日本人も含めての争いはなかなか予測がつかないところで、ハイレベルな争いをしてほしい」と現場に檄を飛ばした。

 これまで選手層の薄さがチーム低迷の要因とされてきた西武だが、補強方針の転換によるレギュラー争奪の熾烈な競争が起こることは必至。これこそがその課題克服への近道、そして目指す上位浮上へとつながっていくのか、注目されるところだ。(伊藤順一 / Junichi Ito)