「残りの1枠」から甲子園の連覇へ――。 第98回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が30日、大阪市内で開か…

 「残りの1枠」から甲子園の連覇へ――。

 第98回選抜高校野球大会の出場32校を決める選考委員会が30日、大阪市内で開かれ、昨春のこの大会を制した横浜(神奈川)と、昨夏の全国選手権で優勝した沖縄尚学がそろって選ばれた。

 前年の春夏の甲子園優勝校が、翌年の選抜大会にそろって出場するのは3年ぶり25度目のことだ。

 両チームとも、昨年から中心として投げていた投手が残るが、秋はともに苦しい戦いとなり、選考委ではぎりぎりでの選出となった。

 横浜は6校が選ばれる関東・東京の最後の1枠を手にした。

 最速154キロを誇る全国屈指の右腕、エース織田翔希(2年)は前回大会優勝にも大きく貢献した。同じく経験豊富な遊撃手の池田聖摩(2年)、一塁手の小野舜友(2年)も昨年からのレギュラー。

 ただ、秋は関東大会の準々決勝で打線が振るわず、専大松戸(千葉)に2―4で敗れた。

 充実の戦力が評価されての選出となっただけに、秋の悔しさを晴らせるか。

 沖縄尚学は一度、選抜出場が「絶望的」な状況となった。

 九州地区からは4校が選ばれるが、昨秋の九州大会では準々決勝で神村学園(鹿児島)に1―4で敗れた。

 しかし、各地区の秋王者が集う昨年11月の明治神宮大会で、九州王者の九州国際大付(福岡)が優勝。神宮大会の優勝チームの地区に与えられる「神宮大会枠」を得た。

 昨夏の全国制覇を支えた最速150キロの左腕末吉良丞(2年)、変化球の制球力がある右腕新垣結絃(2年)の両投手への評価は高く、九州の5校目として選ばれた。

 両チームとも戦力、経験値が豊富で大会では優勝候補の一角に名が挙がりそうだ。

 甲子園大会の春連覇と夏春連覇は、いずれも新学年になって選手が入れ替わるため、過去8度ある春夏連覇よりも達成が難しいとされている。

 過去の春連覇は、第7回(1930年)の第一神港商(兵庫)、第54回(82年)のPL学園(大阪)、第90回(18年)の大阪桐蔭と3度だけ。

 「夏春連覇」も第8回(31年)の広島商、第15回(38年)の中京商(愛知)、第33回(61年)の法政二(神奈川)、第55回(83年)の池田(徳島)の4度しかない。(室田賢)