<第98回選抜高校野球:選考委員会>◇30日21世紀枠は長崎西、高知農が選出された。日本高野連の宝馨会長が選考過程を説明…

<第98回選抜高校野球:選考委員会>◇30日

21世紀枠は長崎西、高知農が選出された。

日本高野連の宝馨会長が選考過程を説明した。

各地区から選ばれた候補9校のうち、最も高い評価を受けたのが長崎西だった。「長崎西高校は、スーパーサイエンスハイスクールの指定校らしく、選手たちが個別のテーマに取り組み、実際の練習や試合に生かしております。また、マネジャーも自作アプリを使って練習の成果や相手、相手校の分析に努めるなど、チーム一体となった科学的な取り組みが評価されました」。

長崎西は最後に甲子園に出場した81年夏は、初戦で名古屋電気にノーヒットノーランを喫している。そのことに触れた宝会長は「甲子園でヒットのHマークをともそうと練習に励み、昨秋は長崎大会で準優勝、九州大会でも1勝を挙げて8強入りいたしました。タイムパフォーマンスの向上など他校が参考になる点も多く、考える野球を進めた新たな1歩になるのではないかと期待できるということで評価された次第であります」と続けた。

次に評価が高かったのが、高知農だった。

宝会長は「高知農業の野球部は、1999年に52年ぶりに復活後、連合チームでの大会出場など、部員不足に悩んでまいりました。その時期からの復活の道のりに注目が集まりました。野球部員獲得に向け、教諭は中学校を回り、部員たちは小中学生対象の野球教室など地域の子どもたちとの交流に積極的に乗り出し、県内の野球の普及、振興活動の先駆けとなりました。農業実習で全員そろうのが難しく、練習でも選手は複数のポジションをこなす必要がありますが、逆境も新たな発見につながる。前向きに捉えて、指導者と部員が一体となって役割を補い合ってきた点が高く評価されました」と説明した。

◆21世紀枠選出メモ 長崎県勢の21世紀枠は昨年の壱岐に次いで2年連続2校目。同一都道府県から2年連続の21世紀枠選出は、島根県(02年松江北、03年隠岐)、徳島県(10年川島、11年城南)、北海道(12年女満別、13年遠軽)、和歌山県(14年海南、15年桐蔭)、岩手県(16年釜石、17年不来方)に次いで6例目。高知県勢の同枠は13年土佐、17年中村に次いで3校目。高知県の甲子園経験校は全国で最も少なく、高知農で通算12校目となった。