J2磐田は30日、運営会社「ジュビロ」の新社長に就任した大友健寿(たけひさ)氏(48)の会見をヤマハスタジアムで行った…

 J2磐田は30日、運営会社「ジュビロ」の新社長に就任した大友健寿(たけひさ)氏(48)の会見をヤマハスタジアムで行った。ヤマハ発動機出身者以外が社長に就任するのは初めて。

 大友氏は東京出身で、J1町田の前身クラブでプレーした。2018年に当時J2だった町田の運営会社社長に就任し、22年12月に退任。現場の意見を尊重したクラブ運営で、24年にJ1昇格を果たした基盤づくりを進めた。退任後はJリーグのカテゴリーダイレクターとして、リーグとクラブの架け橋を担ってきた。

 クラブ運営会社社長としての信念について「サッカークラブは多くの人を笑顔にできる存在だと思っています。そういう人を一人でも増やしていきたい」と笑顔を見せた。昨季はJ2・5位でプレーオフで敗れ、1年でのJ1復帰を逃したクラブの現状については、規模を踏まえた上で「J1の中盤にいていいクラブだと思います。ここ最近、昇降格を繰り返している点については、僕が貢献できる部分があると感じていますので、改善に向けて働きかけていければ」と述べた。

 昨年12月にクラブ側から、次期社長候補として名前が挙がっていることを伝えられたという。「外部から呼ぶという決断をされたのか」と驚いたが、次第に心を動かされ、就任を決断した。磐田の印象を問われると、幼少期に1982年の天皇杯初優勝など強さを誇っていた時代を挙げ「静岡県出身ではありませんが、ユニホームを購入した記憶もあります」とほほえんだ。

 近日中にヤマハ発動機がジュビロの株式を過半数取得し、子会社化する。親会社との距離が近くなる中、外部出身である強みを生かした経営を目指す。「クラブ経営ではガバナンスをしっかりと確立し、安定した経営を行うことが重要。(就任を要請された背景には)より一層、自立したクラブ経営への期待があると感じています。連携し、情報を共有しながら進めていきたい」と述べた。

 会見前には公開練習を行っていた選手や、訪れたサポーターにあいさつした。選手に対しては「勝って当然という雰囲気があるかもしれないが、それは決して簡単なことではない。ただ、結果はピッチの上でしか出せない。一歩でも、10センチでもパフォーマンスが上がるようサポートしていきたい。最後はみんなで笑おう」と声を掛けたという。