◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 初日(29日)◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(…

PGAツアー復帰ラウンドで笑顔を見せるブルックス・ケプカ。後ろはマックス・ホマ(Stacy Revere/Getty Images)

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 初日(29日)◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd)=いずれもパー72

午前9時半、サウスコースの1番ティに立つ前のブルックス・ケプカの心は揺れていた。「緊張した?ああ、もちろんだ」。ナーバスな心を溶かしたのは、周囲の拍手と「ブルックシィ(ニックネーム)!おかえり!」の声。「最初のショットはフェアウェイに行った。残りのホールももっと緊張しておくんだったな」と復帰の喜びをかみしめた。

2022年の夏場から所属したLIVゴルフから約3年半ぶりにPGAツアーにカムバック。家庭の問題を理由に、ツアーが今月12日に設けた「リターニングメンバープログラム」によりメンバー資格を取り戻した。異例の出戻りへの批判も覚悟していただけに、「ファンが本当に素晴らしかった。おかえりと聞けて本当に良かった」と胸をなでおろす。序盤からチャンスに恵まれず2ボギーを喫した後、最終18番(パー5)で2mの下りのパットを沈めてようやく初バーディを奪うと、「73」のスコアにもグリーンは温かい声援に包まれた。

昨年8月にLIVのシーズン最終戦を終えた後、DPワールドツアー(欧州ツアー)4試合に出場。最後の10月「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」からは3カ月の空白期間があり、激動の年末年始を過ごして通算9勝を挙げた“ホーム”に帰ってきた。「これほど短い期間で、彼らとここで競い合えるチャンスを得られたことが本当にうれしい」と感謝する。

前日28日にはパトリック・リードがやはりLIVを離脱し、8月末にPGAツアーに復帰する意向を示した。ケプカは「パトリックが最高のゴルファーになるためにやりたいと思うなら、家族のためにベストな方法を探るのであれば、僕は全面的に(決断を)支持する」と歓迎した。

1オーバー102位の出遅れを嘆く様子はない。「またゴルフに恋をしたような気分だ。(2歳の)息子が少しゴルフをし始めたのを見て、彼に僕を見てほしいと思うようになった。良いプレーをしているところを見せて、ゴルフが僕にとっていかに大切なものか、ここでプレーすることがいかに楽しいか、カッコイイかを知ってもらいたい」。ツアー離脱時とは違う気持ちでリスタートを切った。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)