監督会議の小久保監督からの提案が発端となったとされる(C)産経新聞社 モヤモヤが残りながらも、「まぁ仕方ないかな」と黙認…

監督会議の小久保監督からの提案が発端となったとされる(C)産経新聞社

 モヤモヤが残りながらも、「まぁ仕方ないかな」と黙認されてきた、試合前のあの光景がいよいよ無くなりそうです。

 1月20日に行われたプロ野球の12球団監督会議で、試合前の「敵味方お喋りタイム」を禁止することが確認されました。ソフトバンクの小久保裕紀監督からの提案に対して、他球団の監督も同調。反対意見はなかった模様です。

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 プロ野球の取材歴が長い、スポーツ紙のデスクは言います。

「昭和のプロ野球では、年長者から『試合前に相手とチャラチャラ話すな』と教えられたものですが、平成になって携帯電話が普及し、『侍ジャパン』といった球団の枠を超えたチームが編成されたことで、各チームのトップ選手同士が必要以上に仲良くなってしまい、試合前にわちゃわちゃとお喋りするようになってしまいました。別に仲良くするのは悪いことではないのですが、それは水面下でやれという話です。お客さんが入った状態で、これから死力を尽くす者同士が、楽しくお喋りというのはショービジネスとして失格でしょう」

“実害”も確かにあるとして、こう続けます。

「夏が終わり、秋のシーズンになると、戦力外になりそうな選手が相手チームの監督やコーチ陣のもとに出向き、長話をすることがある。それを見た首脳陣は『まだシーズン途中なのに、グラウンドで就職活動やな』と噂するわけです。そんな噂話はチーム内で即座に広まります。『そんなにヨソの方がいいんだったら、クビでいいだろ』と実際、戦力外になってしまったような例もあるんです」(前述のデスク)

 何でもありのこの時代に、ダメなものはダメとハッキリ発言した小久保監督の勇気ある姿勢には、SNS上でも称賛の声が相次いでいます。

 ファンが決して安くはない入場料を払って野球場へ足を運ぶのも、ギリギリの真剣勝負が見たいから。

「お喋りタイム」の禁止によって、さらに緊迫感あふれる勝負が展開されることを、願わずにはいられません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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