39歳にしてトミー・ジョン手術からの復活を目指しているダルビッシュ(C)Getty Images 世間の耳目を集める報道…

39歳にしてトミー・ジョン手術からの復活を目指しているダルビッシュ(C)Getty Images

 世間の耳目を集める報道だった。去る1月24日に球界を駆け巡ったダルビッシュ有(パドレス)の“今後”を巡るそれだ。

【動画】見よ!ダルビッシュ有のキレ味抜群「エグイ」スライダー!

 キッカケは、パドレスの地元紙『San Diego Union Tribune』が伝えた一報。昨年10月に自身2度目となるトミー・ジョン手術を受けたダルビッシュは、来る2026年シーズンは全休が決定。復帰に向けた過酷なリハビリに向けて動き出していた段階だったのだが、同紙は残る3年総額4300万ドル(約67億9400万円)の契約を放棄し、「引退する方針だ」と伝えていた。

 衝撃的な「引退」の文字にSNSやネットは混乱。その行方は小さくない波紋を生んだ。

 もっとも、一連の報道をぴしゃりと封じたのは、他でもないダルビッシュ本人だった。すぐにXを通じて「パドレスとは昨年から契約破棄する方向で話をしていますが、引退はまだ決めていません」と公表した39歳は、「自分としてはしっかりリハビリをやり抜き、心身ともに試合で投げられるなと思えばまた一から勝負したいなと考えています」と説明。球団、そして選手会との協議を重ねながら、再起の道を模索する意向も明らかにした。

 事態の収拾が図られた中で「引退」を伝えた『San Diego Union Tribune』のケビン・エーシー記者も異例とも言える対応を見せた。地元ラジオ局『San Diego Sports 760 radio』に出演した同記者は「引退という言葉を使ったのは私の誤りだった」と釈明。さらに「現時点でプロキャリアの終焉が必ずしも訪れているわけではなく、その判断はダルビッシュ本人のみが下せる」とした。

 あくまでリハビリに全力を尽くす――。その意向は固まった。では、ここから先、どのように物事は運んでいくのか。球界の契約事情に詳しい米メディア『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』において「そう簡単に話は進まないと思う。このケースはとても複雑だ」と指摘。ダルビッシュの“今後”を予測している。

「ダルビッシュの決断したことはとても複雑だ。明らかに金銭を犠牲にしようとしている。彼は数年前にも、個人的な理由で離脱した際にその期間の年俸を放棄しているが、今回は契約が3年も残っている。そして現在は肘を故障している。だから選手会も『そう簡単には決められない。何が交渉できるか考えてみよう』というスタンスを取るしかない」

「ダルビッシュの現状は、『僕は引退するからパドレスにはお金を返す』というよりも、ちょっと複雑なストーリーだ。簡単にいかないと思う。開幕までには、何らかの決定がされるだろうけど、話し合いの終結はまだ遠い。本人と選手会、そしてもちろんパドレスとの話し合いが必要になる」

 ここから物事がどう進むかは分からない。それでも27年に復活を遂げるダルビッシュの姿を待ち望む声は少なくないはずである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】「パドレスとは昨年から契約破棄する方向で話」も…ダルビッシュ有「引退はまだ決めていません」日本語で“引退報道”に言及

【関連記事】「ダルビッシュまでコーチ合流なんて現実か?」韓国メディアが“驚愕” ライバル日本に対し「勝利への本気度を象徴する動き」

【関連記事】「真美子夫人がスポットライトをかっさらった」晩さん会の大谷夫妻2ショットに止まらぬ反響 欧州メディアも夫人に注目「落ち着きと優雅さで際立っていた」「公の場に姿を現すのはまれ」