広島の新外国人フレディ・ターノック投手(27)=前マーリンズ=が29日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。先発として…
広島の新外国人フレディ・ターノック投手(27)=前マーリンズ=が29日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。先発として期待される193センチの長身右腕は1年間先発ローテを守り、リーグ優勝の使者になると宣言した。大好きなアニメ「鬼滅の刃」のように“全集中”し、新井鯉の救世主となる決意だ。
米国の歴史的寒波により、来日予定が当初より1日遅れた。少しの時差ボケがあるものの、ターノックは笑顔の連続だ。入団会見前にはマツダスタジアムを見学し、「地元の球場と似ている」とにっこり。いきなり“マツダ愛”をのぞかせた。
最速157キロで、先発として期待される右腕は、シーズンを通してローテを守り抜く決意だ。入団会見で、個人的な目標は口にしない外国人選手が多い中で、ターノックは違った。
「毎回できるだけ長いイニングを投げ、ブルペン陣に負担をかけないようしたい。毎試合、最低でも6回は投げきることが目標」。力強い言葉だった。
日本野球に適応するための予習は十分だ。ネルソン(前阪神)やマラー(中日)の投球を映像で確認。低めへの制球力が、日本での成功のカギとなるため、低めを意識して練習に励んできた。
「高めの直球を見せた後、低めの変化球を投げるなど、高低差を使うのが持ち味。その強みを生かして抑えていきたい」
日本の打者は三振を取るのが難しく、球を捉える技術が高いという情報を収集済み。エルドレッド駐米スカウトからは「基本に忠実」との助言を受けた。春季キャンプからオープン戦を通じ、自身の投球を日本仕様にアレンジしていく。
かつての同僚の言葉も生かす構えだ。23年に所属したアスレチックスでは、藤浪(DeNA)から「日本のファンは野球に対して非常に熱狂的で、熱量がすさまじい」と聞いた。一方で練習は「ランニングがとても多いと聞いたよ」。少し苦笑いしたものの、妥協しない覚悟がある。
素顔は親しみやすい。タイにルーツを持ち、幼少期から「ドラゴンボール」や「進撃の巨人」など日本のアニメを見て育った。今のお気に入りは「鬼滅の刃」だ。
「イノシシのかぶり物をしているキャラクター。伊之助(嘴平伊之助=はしびらいのすけ)が好き。破天荒だから」。同アニメの代表的なフレーズは「全集中」。カープでも力と意識を最大限に高め、打者をねじ伏せる。
「チームとして優勝することが一番の目標。自分もしっかり日本の野球界で成功を収めたい」。広島で2つの夢をかなえてみせる。
◆フレディ・ターノック(Freddy Tarnok)1998年11月24日生まれ、27歳。米国出身。193センチ、84キロ。右投げ右打ち。投手。17年にMLBドラフトでブレーブスから指名を受け入団。22年にメジャーデビュー。アスレチックス、マーリンズを経て26年から広島。メジャー通算は11試合で2勝1敗1セーブ、防御率3.97。150キロ台後半の直球が魅力。