“テルタク”が今季も二人旅を続ける。阪神20年度ドラフト1位の佐藤輝明内野手(26)と同6位の中野拓夢内野手(29)は…

 “テルタク”が今季も二人旅を続ける。阪神20年度ドラフト1位の佐藤輝明内野手(26)と同6位の中野拓夢内野手(29)は、新人年からそろって100安打以上&規定打席クリアを続けている。同期入団で1年目から5年間の継続は、両部門ともこのペアのみだ。連覇を目指す阪神を、同期のコンビがけん引する。

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 レギュラー野手の目安である、年間100安打、そして規定打席到達。佐藤輝と中野は、プロ全年度で、そろってこれらを満たしている。

 まずは安打数だ。ルーキーイヤーの21年に、中野はまず9月21日の中日戦で、区切りの3桁安打に届いた。一方の佐藤輝は、実は難産だった。8月からプロ野球最長の59打席ノーヒットとなり、2軍落ちも経験。チーム142試合目の10月24日広島戦で2安打し、101安打としてかろうじて大台に乗せた。

 2年目の22年は、佐藤輝143安打、中野157安打。これは阪神では、48~49年の別当薫&後藤次男以来、73年ぶり2組目。球界でも4組目という快挙となった。3年目もそろって達成し、プロ野球最長ペアに躍り出た。そして5年目の昨季まで継続中である。

 一方の規定打席である。佐藤輝と中野はそろって、入団した21年から5年連続で満たしている。24年に記録を4年と伸ばした時点で、東映の岩下光一、青野修三ペアの3年連続(62~64年)を抜いてプロ野球最長に躍り出た。

 基準が「規定打数」だった1956年までの最長だった、大映の菅原道裕、島田雄三の4年連続(52~55年)をも超え、文句なしの最長コンビである。

 ところで、2人にはライバルとも言える選手がいる。プロ入り同期のDeNA・牧秀悟である。20年度ドラフト2位入団の牧と、佐藤輝は通算本塁打数で、中野は安打数でそれぞれ競い合ってきた。24年終了時で牧は通算98本塁打、617安打。佐藤輝は84本塁打、中野は575安打で、追う立場だった。

 昨年の活躍で、佐藤輝は124本塁打、中野は725安打とし、牧の114本塁打、718安打をそれぞれ逆転した。もっとも牧は昨年、8月に左手を負傷し手術を受け、長期離脱。出場93試合にとどまった。

 3人の関係は、仕切り直しの年を迎える。虎の同期名コンビが好敵手と競い合い、唯一無二の「二人旅」を6年に伸ばす。