FIAは、米国が2027年のWRCカレンダーに入ることを視野に入れた候補イベントを6月に開催することを発表した。 このイ…
FIAは、米国が2027年のWRCカレンダーに入ることを視野に入れた候補イベントを6月に開催することを発表した。
このイベントは6月11日〜17日に、テネシー州とケンタッキー州で行われ、WRCの基準に基づいて評価される。この体系的なプロセスの一環を経て、2027年のWRC開催に向けて大きく道が開かれることになる。
このトライアルイベントは、WRCプロモーターと米国自動車競技委員会(ACCUS)による協力のもとで実施され、FIAの代表団により、ラリー運営の全側面(競技運営、安全対策、インフラ整備、イベントプロモーションを含む)について厳格な評価を受ける。
ステージやサービスパークの評価に加え、一連のプログラムではアメリカン・ラリーアソシエーション(ARA)の選手権イベントの訪問を通じて米国のラリーコミュニティとの交流や、米国モータースポーツにおいて多分野で実績を持つプロモーター候補、ポディウム・イベント・パートナーズとのミーティングも実施する。
この動きは、WRCが世界的な存在感を拡大し、世界で最も重要なモータースポーツ市場のひとつである米国に、持続可能な拠点を確立するという長期的な野心をアピールするもの。選手権の観点から、ラリーUSAプロジェクトリーダーのマーク・デ・ヨンはこの発表がどれほど重要であるかを主張する。
「再び米国でWRCを開催する計画はかねてより温められてきたものであり、この候補イベントの確定は重要な節目となる」とデ・ヨン。
「約40年ぶりとなる待望の米国でのWRC開催復帰に向けた、重要な一歩だ」
FIAのモハメド・ビン・スライエム会長も、米国はWRCにとって重要な成長の機会であると語る。
「WRCが成長するきっかけとして、米国は最も重要なひとつの象徴だ」とビン・スライエム。
「米国にはモータースポーツが文化のDNAに刻まれており、世界クラスの国内選手権を擁し、国際大会への熱狂が急速に高まっている。WRCを北米に拡大することは、選手権の世界的な認知度を高めるだけでなく、参戦とファンの関与が加速し続ける市場において、知識豊富で情熱的な拡大中のファン層とラリー競技を結びつけることになる」
FIAのスポーツ担当マルコム・ウィルソン副会長は、この候補イベントを、提案されているイベントコンセプトを評価する上で重要なステップだと述べた。
「米国でWRCの候補イベントの開催が確定したことは重要な節目であり、WRCを同国に招致するための第一歩。ステージとサービスパークの構想を評価する貴重な機会になるとともに、ACCUSおよび主催者と緊密に連携し、WRC基準を満たすことを確保するプロセスとなる」
米国のプロモーターであるポディウム・イベント・パートナーズのマット・クルーズCEOは、このプロジェクトがファン、マニュファクチャラー、パートナーにとって世界クラスのイベントを実現する可能性を秘めていると付け加え、次のように述べる。
「WRCは、ほかに類を見ないファン体験を提供するとともに、メーカーや企業スポンサーにとって強力なグローバルプラットフォームとなる。さらに、開催地域をラリーの世界的な舞台でアピールすることにもなる。米国がWRCカレンダーに復帰する準備は整った。期待に応えるだけでなく、改めて定義づけるイベントを開催する。候補イベント開催決定は、そのビジョンを実現するための決定的な一歩だ」
米国でWRC開催が実現すれば、1988年のオリンポスラリー以来となる。