本田圭佑氏が2023年8月に立ち上げた4人制サッカー「4v4」は、わずか3年で12,000人以上の選手が参加する一大ムー…

本田圭佑氏が2023年8月に立ち上げた4人制サッカー「4v4」は、わずか3年で12,000人以上の選手が参加する一大ムーブメントへと成長。2025年8月には初の国際大会「ASIAN CUP」を開催し、アジア10カ国の代表チームが集結した。本田氏が掲げる「サッカーの世界大会をすべての子どもに」というミッションは、着実に現実へと近づいている。

11月1日・2日、「4v4 EVENT Presented by au 親子で楽しむ秋のサッカーフェス」が開催された。小学生とその保護者を対象に「4v4」を親子で体験できるこのイベントには、元日本代表の播戸竜二氏、中澤佑二氏がゲストとして参加。元日本代表によるサッカー教室とスペシャルマッチを目当てに約300組の親子が集まり、会場は子どもたちの歓声と熱気に包まれた。

1. 「4v4」の革新性

■ U10世代の空白を埋める全国大会

 U-10世代に全国大会が存在しなかった日本の育成年代に、新たな挑戦の場を創出。これまで真剣勝負の舞台がなかった小学3、4年生に、夢を追う機会を提供している。

■ バスケとサッカーの融合―独自ルールが生み出す熱狂 

4v4の最大の特徴は、従来のサッカーの常識を覆す革新的なルール設計にある。

試合時間は10分1本勝負、ボールを持ってから20秒以内にシュートを打たなければならない「ショットクロック」を採用。これはバスケットボールのスピーディーな展開を参考にしたもので、10分間の中でゲームがほぼ止まることがなく、普段のクラブ活動やスクールではなかなか体験しないほどの強度が詰まっている。

得点システムも独特だ。ペナルティーエリアの外側からのシュートは2点、内側からのシュートは3点。この仕組みにより、点差が大きく開くこともあれば、接戦では最後の最後まですごくヒヤヒヤする展開が生まれ、異常な盛り上がりになる。

■ 監督なし、子どもたちだけで戦う 

子どもたちの自主性を大切にするためにベンチには監督やコーチは存在せず、戦術や交代などを自ら考えながら仲間と切磋琢磨することで勝利を目指す。これは単なるルールではなく、教育哲学そのものだ。

2. 今後の展望―世界へ、そして未来へ

■ W杯のように、すべての国が参加する大会へ 

本田氏が見据える4v4の未来は壮大だ。「具体的にどうやって世界に広げていくか見えきれてない部分もありますが、最終的にはサッカーのW杯のようにどの国も参加している状態を理想として掲げています。1日でもその状態を作っていけるように頑張らないといけない」

実現への道のりは決して平坦ではないが、4v4には世界に広がる可能性が十分にある。4人という少人数で参加できるメリットは、チーム編成のハードルを大きく下げる。さらに、監督なしで子どもたちが自ら考え行動する仕組みは、サッカー技術の向上だけでなく、教育的価値を持つ。この普遍的な魅力が、国や地域を超えて共感を生む力となる。

■ 地方から世界へ―2026年、大きな飛躍の年に 

「子供が少なくて、サッカーするにもなかなか困っているような地方でも広げていきたい」と本田氏。少子化が進む日本において、4人で始められる4v4は、サッカー環境を維持する一つの解決策となり得る。

そして2026年は、4v4にとって大きな転換点となる。「2026年は大きく飛躍できる年になる」と本田氏は力強く語る。アジアカップの成功を足がかりに、さらなる国際展開が期待される。

■ 4v4から世界へ羽ばたく選手たちへの期待 

本田氏が4v4を経験する子どもたちに期待することは明確だ。「W杯で優勝を目指してほしいし、世界のビッククラブに挑戦していけるような選手が出てくればと思っている」

自ら考え、決断し、リスクを恐れずに挑戦する。何度でも諦めずに立ち上がる。4v4で培われるこれらの力は、世界の舞台で戦うために不可欠な資質でもある。本田氏が創り出した『4v4』という舞台から、未来の日本代表、そして世界で活躍するスター選手が生まれる日も、そう遠くないかもしれない。

「4v4」は単なるサッカー大会ではなく、子どもたちの可能性を引き出す特別な場である。

本田氏が創り出した「4v4」は、日本サッカーの未来を変えるだけでなく、子どもたちの人生そのものを豊かにする可能性を秘めている。