日本ハム2軍監督で、21年東京オリンピック(五輪)で侍ジャパンを金メダルに導いた稲葉篤紀氏(53)が29日、敬愛大(千葉…

日本ハム2軍監督で、21年東京オリンピック(五輪)で侍ジャパンを金メダルに導いた稲葉篤紀氏(53)が29日、敬愛大(千葉)で特別講演を行った。

一般学生と地域住民ら約400人を前に「侍ジャパン結成から五輪金メダルまでの軌跡」と題して約1時間、指揮官としての経験やチームづくりの哲学を語った。

稲葉氏は東京五輪で悲願の金メダルを獲得するまでの道のりを振り返り、日本代表チームの編成や運営において最も重視した理念として「結束力」を挙げた。「良い選手を集めるのではなく、良いチームを作ることに専念した」と述べ、個々の能力以上に、目的の共有や役割の明確化、本音で意見を言い合える環境づくりの重要性を強調した。

また、野球は失敗の多いスポーツであるとした上で、「失敗を次につなげられるかどうかがチームの成長を左右する」と指摘。選手同士が互いに鼓舞し合い、責任を分かち合うことで、組織としての力が高まると語った。

講演の終盤には、自身も人前で話すことが得意ではないと明かしながら、「挑戦しなければ学べない。発言や行動を恐れず、1歩踏み出してほしい」と学生らにエールを送った。