今季からJFLのアスルクラロ沼津が29日、新体制でのスタートを切った。沼津市内での初練習後に新加入選手発表会見を実施。J…
今季からJFLのアスルクラロ沼津が29日、新体制でのスタートを切った。沼津市内での初練習後に新加入選手発表会見を実施。J3松本から完全移籍で加入したMF滝裕太(26)は「地元クラブ」にカムバックした。三島市出身で小学校時代は沼津のアカデミーでプレー。J1清水で共闘した篠田善之新監督(54)のもとで再起し、最短でのJリーグ復帰に貢献する。
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地元復帰した滝は不退転の決意で臨む。沼津での練習初日はフルメニューを消化。新鮮な気持ちで汗を流した。会見ではユニホーム姿を披露すると、「覚悟を持ってきた」と力強く話した。
加入した理由は2つ。滝は「お世話になったクラブへの恩返しと、篠田監督のために戦いたかった」と明かした。昨年12月に松本を契約満了で退団。今冬にはJクラブからの獲得オファーも受けたという。それでも、今季JFLに降格した沼津への加入を決断。再起を目指すクラブと自身の境遇が重なった。「アスルクラロ(沼津)とともに昇格して、自分ももう1度はい上がりたいと思った」。
恩師の存在も大きかった。今季から指揮を執る篠田監督は清水在籍時に指導を受けた。「プロになってすぐの監督で、成長させてもらった」。新天地で再びタッグを組み、最短でのJリーグ復帰に向けて共闘する。指揮官からの熱心なラブコールも移籍を決めた理由の1つで、「篠田さんを胴上げすることも目標」と誓った。
プライベートでは24年6月に結婚を発表した。サポートしてくれる1番の理解者のためにキャリアの全てをささげる決意だ。滝は「奥さんが『いってきな』と言ってくれた。背負うものが増えたし、家族のためにもやらないといけない」。華やかなプロの世界から、今季はJFLにカテゴリーを下げる。再起をかけた勝負のシーズンは「結果にこだわる」と言い切った。
JFLもシーズン移行に伴い、3月に特別大会「JFL CUP(仮称)」が行われる。同大会の開幕は3月下旬。来季の昇格をかけたリーグ戦は8月に幕を開ける。「最後に笑って終われるように頑張りたい」。クラブとともにJリーグ復帰を目指す滝が、強い覚悟で1年半の長丁場を戦い抜く。【神谷亮磨】