今春センバツ出場32校を決める選考委員会が大阪市内で30日に行われる。21世紀枠による選出は2校。01年大会から導入され…

今春センバツ出場32校を決める選考委員会が大阪市内で30日に行われる。

21世紀枠による選出は2校。01年大会から導入され、各都道府県秋季大会の16強以上を対象に、困難な環境を克服している高校や文武両道に成功している学校、創意工夫の練習で成果を収めている学校などが例年、選出されている。

候補校はすでに各地区で9校に絞られている。昨年は、21世紀枠ではどちらも初選出の神奈川県(横浜清陵)長崎県(壱岐)が選出。これまでに同枠で選ばれていない11府県のうち、今年は埼玉県(上尾)三重県(四日市)奈良県(郡山)の3県が初選出を待つ。

上尾は昨秋の埼玉大会で準決勝敗退も、浦和学院に3-4と接戦。公立校でも唯一4強に入った。甲子園には春夏7度出場しているが、84年夏を最後に遠ざかっている。

四日市は県内トップの進学校で、文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」の指定を受けている。「日本一の文武両道」を掲げ、昨秋は三重大会4位。甲子園には47年春、55年夏、67年夏の3度出場し、55年は夏の甲子園初出場初優勝を飾っている。

郡山は創立132年と県内屈指の伝統校。今年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主人公・豊臣秀長にゆかりのある大和郡山城に隣接する。甲子園へは春夏12度出場だが、00年夏が最後。古豪復活なるか。

春夏通じて初の甲子園を狙うのは士別翔雲(北海道)名取北(宮城)高知農の3校。士別翔雲のある名寄地区からは春夏ともに甲子園出場校がない。選ばれれば史上最北の甲子園出場となる。名取北は楽天岸孝之投手(41)の母校。高知農は選手18人と部員が少ない。

長崎西は実力も兼ね備える。部員自作のアプリで練習の評価や対戦校の分析を行い、昨秋は長崎大会で準優勝。九州大会で8強入を果たした。甲子園には春夏4度出場。名古屋電気(現愛工大名電)の工藤公康にノーヒットノーランを食らった81年夏以来の甲子園出場を目指す。

若狭(福井)は阪神OBの川藤幸三氏(76)の母校。昨秋は県大会準優勝で56季ぶりに北信越大会に出場した。海洋プラスチックを利用した箸の商品化にも携わるなど、野球部員は活躍の幅も広い。

山口鴻城は春は出場がないが、夏は3度ある。大正、昭和、平成と3元号での出場を果たしており、今回選ばれれば4元号での出場となる。PL学園で主将として2年生のKKコンビとともに春夏連続で甲子園準優勝に導いた清水孝悦氏(58)が総監督。ユニホームもPL学園をモデルに変更しており、甲子園に出場すれば話題に上がることは間違いない。【高校野球取材班】