◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前情報(28日)◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコー…

ともに25歳の平田憲聖と中島啓太。練習ラウンドを一緒にすることも多い

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前情報(28日)◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd)=いずれもパー72

中島啓太は2015年の「日本アマチュア選手権」で中学3年生にして2位に入り、その名を轟かせた。優勝した2歳年上の金谷拓実と長く争い、尊敬してきた一方で、同世代にも目を見張った選手がいた。同じ2000年生まれの平田憲聖のことだ。

滋賀県の瀬田GCで行われた中学の全国大会の様子が記憶にある。「初めて一緒に回ったんですけど、めちゃくちゃうまいな…という印象が残っている。120yd以内の縦距離がピッタリで衝撃を受けました」。精度の高いショットの力は当時から健在。もちろん、平田からすれば「啓太は僕らの世代でずっと一番」の選手で、「ライバル意識が強いというよりは、良い刺激をもらっている」と互いを高め合う存在でもある。

大阪出身の平田と埼玉の中島がジュニア時代に相まみえるのは多くが全国大会だった

その後、ナショナルチームの顔になった中島と、日の丸には縁がなかった平田はともに国内ツアーで優勝を重ねて海を渡った。それぞれDPワールドツアー(欧州ツアー)、米下部コーンフェリーツアーを経由してPGAツアーにたどり着き、今季のルーキーとしてシーズンイン。各大会で練習ラウンドを何度も一緒に行っている。

なんだったら、コース外での時間をともにすることも多いらしい。中島が「先週(ザ・アメリカンエキスプレス)は2回くらい、家にお邪魔してご飯を食べさせてもらいました」と明かす。「誰が作る? 憲聖、料理もできるんですよ」

米ツアーに参戦する日本の男子選手は多くが、宿舎はホテル、食事は外食というのが生活パターン。そこへ来て平田は「民泊派、自炊派」だという。「ホテルはあまり好きじゃないんですよね。エレベーターがめんどくさかったり、駐車場からも遠かったり。家はくつろぐスペースも広いし。洗濯機もキッチンもある。コーンフェリーでもそうしていました」

PGAツアーのルーキーイヤー

時間がある日には厨房に立つ。先週は中島のリクエストに応えて、パパっとラーメンを振る舞ったという。「ついでにチャーハンも食べたいって言ってみたら、出てきました」(中島)。ディナーだけでなく朝食も自分で用意することも。「今週は近くに日本食スーパーマーケットがあったので、納豆を買いました」と、試合に向かう前にエネルギーをチャージしてくるつもり。「僕は自分でやるのが好きなんで。食べるならやっぱり美味しく食べたいじゃないですか。好きな味もあるので、自分が作ればそうできますから」

平田は開幕前日のプロアマ戦に参加できず、朝からサウスコース18ホールを練習で回ってきた。「きょうはシチューを作ります」。ドアの外には、さっそくいい匂いを嗅ぎつけてきた仲間が…いるかもしれない?(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)