日本時間25日に行われた世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロ、最終日のパワーステージで、アドリアン・フ…

 日本時間25日に行われた世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロ、最終日のパワーステージで、アドリアン・フルモー(ヒョンデ)が見せた“手負いの激走”がファンの度肝を抜いた。

【映像】大破した車で時速150キロ到達「衝撃の光景」

 左フロントを破損しながらも、ダウンヒル(下り坂)で時速150キロをマーク。解説のピエール北川氏も「あ、壊してる!」と指摘した衝撃のシーンに、ファンからは「こんなとこで150kmとか」「どんな走りしたんだよ」と驚きの声が殺到している。

 最終スペシャルステージ(SS18)、伝統のパワーステージでその瞬間は訪れた。今季ヒョンデに移籍し、エース格としての期待を背負うフルモー。総合4位をかけたアタック中、計測ポイントである20.5キロ地点を通過した際、信じられないタイムがモニターに表示された。ここまでの暫定トップだった勝田貴元(トヨタ)のタイムを、21秒8も上回るマイナス表示。実況も思わず「フルモーが速いですね、マイナス21秒!」と興奮気味に伝えた。画面には、狭い峠道をダウンヒルで攻め、トップスピードが時速150キロを超えていくフルモーのマシンが映し出された。

「あ、壊してる!左側のフロント壊してますね」

 しかし直後、映像を見た解説のピエール北川氏の声色が変化した。「あ、壊してる!左側のフロント壊してますね」──。

 よく見ると、フルモーのマシンの左フロントフェンダーは大きく破損し、タイヤが剥き出しの状態になっている。「どこかで突っ込んでる。それくらい攻めてますよ」と北川氏が指摘した通り、フルモーはSSスタート後にマシンを破損させながらも、アクセルを緩めるどころか“全開”で駆け下りていたのだ。手負いのマシンで、しかも高速のダウンヒル。常人離れしたドライビングに、北川氏も「どこかでアンダーステアか何か出たんだと思いますけど…ヤバいですね」と、その気迫とリスクを恐れない姿勢に言葉を失った。

 この光景に、中継を見ていたファンも騒然。コメント欄には「こんなとこで150kmとか」「下り最速の男」「攻めまくり」「壊れて速くなった」といった驚愕の声や、「どんな走りしたんだよ」「路面コンディションか」など、タイムと見た目のギャップに混乱する声も溢れた。路面コンディションの変化なども影響したタイムとはいえ、マシンを壊してなお踏みちぎるWRCドライバーの凄みをまざまざと見せつけたフルモー。最終的にヒョンデ勢最上位となる総合4位でフィニッシュ。強烈なインパクトを残した。(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2026』/(C)WRC)