【UEFAチャンピオンズリーグ】ベンフィカ 4-2 レアル・マドリード(日本時間1月29日/エスタディオ・ダ・ルス)【映…

【UEFAチャンピオンズリーグ】ベンフィカ 4-2 レアル・マドリード(日本時間1月29日/エスタディオ・ダ・ルス)
ベンフィカに所属するウクライナ代表GKのアナトリー・トルビンが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の歴史に名を刻む劇的なゴールを記録。チームを敗退の危機から救うヘディングシュートに、本人や指揮官も驚愕している。
ベンフィカは日本時間1月29日、CLリーグフェーズ第8節で前回王者レアル・マドリードと対戦した。試合は打ち合いとなり、ベンフィカが3-2とリードしてアディショナルタイムを迎える。しかし、他会場の結果により、このまま終了すれば得失点差の関係で24位(プレーオフ進出)か25位(リーグフェーズ敗退)か、順位が読めない状況。プレーオフに進むには、あと1点が必要だったのだ。
一方のマドリードはDFラウール・アセンシオ、FWロドリゴが相次いで退場となり9人での戦いを余儀なくされていた。すると数的有利のベンフィカは90+8分、敵陣右サイドでFKを獲得する。ここでベンフィカ・ベンチが動き、GKのトルビンにもゴール前に上がるよう指示が出た。
スタジアム中が固唾をのんで見守る中、MFフレデリク・アウルスネスが鋭いクロスを供給。すると、ゴール前で待ち構えていたトルビンが196cmの巨体を揺らしてジャンプ。高い打点から見事に合わせ、豪快にゴールネットを揺らした。
この土壇場での「GK弾」によりスコアは4-2に。この結果、ベンフィカは劇的な形で24位に滑り込みプレーオフ進出が決定した。一方のマドリードは9位に転落し、ベスト16へのストレートイン(8位以内)を逃してプレーオフに回ることになった。
大会を主催するUEFA(欧州サッカー連盟)によれば、GKによる得点はCL史上5人目、通算7度目の快挙。オンプレー(流れの中)からのゴールは3人目という歴史的な一撃となった。
【CL本選で得点を記録した歴代GK】
・ハンス=イェルク・ブット(PK:ハンブルクvsユヴェントス:2000年9月)
・ハンス=イェルク・ブット(PK:レヴァークーゼンvsユヴェントス:2002年3月)
・ハンス=イェルク・ブット(PK:バイエルンvsユヴェントス:2009年12月)
・シナン・ボラト(スタンダール・リエージュvsAZ:2009年12月)
・ヴィンセント・エニェアマ(PK:ハポエル・テルアビブvsリヨン:2010年9月)
・イヴァン・プロヴェデル(ラツィオvsアトレティコ・マドリー:2023年9月)
・アナトリー・トルビン(ベンフィカvsレアル・マドリー:2026年1月)
本人は「信じられないよ」と振り返る

試合後、殊勲のトルビンはUEFA公式サイトを通じてコメントを残している。
「自分たちが(得点を)必要としていることに気づいていなかったんだ。仲間が『あと1点だ』と言っていたけど、僕は『何だって?』という感じだった。でも、みんなが上がれと言っているのが見えたし、監督の姿も見えたから上がったんだ。ボックス内に入って……なんて言えばいいか分からないよ。クレイジーな瞬間だった。得点することには慣れていないからね。24歳にして初めてのことだ。信じられないよ」
また、チームを率いるジョゼ・モウリーニョ監督も、守護神の攻撃参加について「3-2で十分なのかどうか分からなかった。情報はなかったからね。交代枠が残っていなかったからニコ(オタメンディ)を前線に送った。そしてFKになった時、トルビンも前に行かせたんだ」と告白。さらに次のように続けた。
「彼ならできると分かっていた。数週間前のポルト戦で負けていたとき、彼は最後の1分に上がってあわやゴールという場面を作っていたからね。だから、この大男にはその能力があることは知っていた。もちろん、ボールの質が最も重要だ。彼にとっては素晴らしいゴールになった。この勝利は歴史的かつ重要なものだ」
(ABEMA/WOWSPO/UEFAチャンピオンズリーグ)