バスケットボールB1リーグの京都ハンナリーズは、第21節・島根スサノオマジック戦(1月31日、2月1日・京都市体育館)…
バスケットボールB1リーグの京都ハンナリーズは、第21節・島根スサノオマジック戦(1月31日、2月1日・京都市体育館)でサードユニホームを初披露する。クラブが、京都のシンボルである南座と、力強く縁起の良い書体「勘亭流(かんていりゅう)」を扱う書家・川端耕司氏(雅号は清波、41)との合同プロジェクトで作成した新ユニホーム。南座の内装をイメージした赤が基調で、チーム名が「勘亭流」で刻まれている。“京都コラボ”で生まれたサードユニホームを着て、選手たちがホームゲームで躍動する。
■「南座」の内装イメージ
京都ハンナリーズに赤い“勝負服”が誕生した。昨年11月の撮影会で、いち早く着用した選手たちにも好評だった。ファーストの花浅葱(はなあさぎ=鮮やかな青緑色)や、セカンドの白とは対照的に、赤をベースとしたサードユニホーム。アクセントで金色も施され、南座の内装を連想させる。PG(ポイントガード)の渋田怜音(27)は「デザインが特徴的で京都らしい。(23年に)京都移籍後、ずっとユニホームがかっこいいと思っていたが、今回も良いデザイン。このユニホームの力を借りて頑張りたい」と意気込んだ。
SF(スモールフォワード)のホール百音アレックス(26)は「赤にびっくりした。これまでと全く違う色を選んだのも意図があって、いいと思う。デザインもゴールドが入っていてかっこいい。赤なので熱い試合をしたい」と、新ユニホームに触発された様子だ。さらに百音は「この文字も好き。歴史がある京都の魅力を感じる」と、「勘亭流」をすっかりお気に入り。ユニホームに「勘亭流」が使われたのは、28年の新アリーナ竣工を見据え、さらなるファン拡大、集客アップを願うクラブの思いが込められている。
■書家・川端氏は元バスケ部
梶本樹クリエイティブディレクターが新ユニホーム誕生の経緯を明かす。「(勘亭流から発展した)まねき文字は大入りになるようにと、太くて文字間が狭い(=空席が少ない状態、満員を願う)。ハンナリーズも同じだと思った」とオファー。引き受けた書家の川端氏と、同氏が「吉例顔見世興行」でまねき看板を揮毫(きごう)する南座との“3者コラボ”が決まった。「歌舞伎に興味のある方がハンナリーズを知って頂けたらうれしい」と梶本氏。南座の宣伝担当・田中春佳さんも「歌舞伎をもっとたくさんの方に見て頂きたいので、南座を知るきっかけになれば」と歓迎した。
スポーツと伝統文化による今回の“京都コラボ”のキーマン・川端氏は、偶然にも高校時代はバスケットボール部所属。「私自身がかつて体験した躍動感や40分間走り続ける勢い、試合の世界観を表現するように意識した」。数か月間、試行錯誤したという。「私は手書きの書家。フォントみたいなカッチリしたものを単純に並べるだけでは、勢いが出ない。川や水の流れのような勢いのある文字を採用し、文字でありながら勢いを表すデザインにした。出来上がって感動した」とバスケットとの運命的な“再会”で仕事を果たした。
チームは現在、リーグ下位で苦戦するが、新ユニホームを巻き返しの起爆剤にする。共同主将の一人、SG(シューティングガード)の前田悟(28)は「僕はずっと赤を着てきて、赤は好きな色」と古巣の富山や川崎でも同系色だっただけに、驚きはない。「このサードユニホームで全勝したい」ときっぱり。31日からの島根2連戦のほか、3月11日の長崎戦、4月8日の名古屋D戦(いずれも京都市体育館)で着用予定だ。「京都色」豊かな新ユニホームで、ハンナリーズが上昇気流に乗る。(田村 龍一)
◆京都ハンナリーズ(KYOTO HANNARYZ) 2008年7月創設。クラブ名は京ことば「はんなり」(華やかで上品さと気品も兼ね備えているさま)から命名された。チームカラーは花浅葱色。ホームタウンは京都府下26市町村。ホームアリーナは京都市体育館。bjリーグ時代に琉球を日本一に2度導いた伊佐勉ヘッドコーチ(56)が今季から指揮をとる。
■スサノオマジックのオフィシャルチア登場
〇…安藤不動産スペシャルイベントとして行われる31日からの京都―島根の2連戦では、対戦するスサノオマジックのオフィシャルチアパフォーマンスグループ「アクア☆マジック」が京都に登場する。ハンナリーズのオフィシャルチアダンサー「はんなりん」との夢のコラボパフォーマンスをお楽しみに。