阪神の新外国人、キャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)が28日、兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。2…

阪神の新外国人、キャム・ディベイニー内野手(28=パイレーツ)が28日、兵庫・西宮市内の球団事務所で入団会見を行った。24年のプレミア12で来日した際に日本でのプレーを志して実現したNPB入り。球団の遊撃助っ人では初となるゴールデングラブ賞(GG賞)の獲得が大きな目標だ。阪神が昨季、左翼とともに固定できなかった遊撃で鉄壁の守備を見せれば、センターラインはより強固になる。昨季3Aで放った20本塁打のパンチ力も魅力でリーグ連覇に全力を尽くす。

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スマートなスーツ姿で登場したディベイニーは、うれしそうに話し始めた。「すごく興奮しています」。来日を熱望したきっかけは、24年のプレミア12。米国代表として出場し、東京ドームでプレー。日本の空気にほれ込んだ。「そこで見たエネルギー、試合の雰囲気を感じ取った時に、ここに来てプレーしたいなと思いました」。待望のNPBでのプレーが現実となり、大きな目標も明かした。

阪神は昨季、セ・リーグ史上最多の7人がゴールデングラブ賞(GG賞)に輝いた。ただし、遊撃と左翼は他球団の選手に譲った。遊撃を本職とする助っ人は目を輝かせた。「しっかりいいプレーをして、その賞を取ることができれば。まずは1日1日大切に、しっかりと自分のやるべきことに取り組んでいって、守備の賞をもらえたらと思っています」。遊撃助っ人のGG賞獲得なら球団史上初で、セパ全体でも1972年(昭47)のバート・シャーリー(中日)1人しか出ていない。日本選手の牙城を崩す大活躍なら、虎の鉄壁守備陣はより強固になる。

右打席から昨季3Aで20発を放ったパンチ力も大きな武器。定位置獲得へも気合十分だ。「外国人選手がセンターラインを守るケースは少ないと聞いている。そこに入っていける機会をもらえたことで、力を発揮できれば」。昨季は決め手を欠いた小幡、木浪、熊谷らも虎視眈々(たんたん)と狙う激戦区。球団では19年ソラーテ以来となる遊撃助っ人が、これぞメジャーを見せつける。

戦う準備も着々だ。米国時代に対戦した経験のあるデビッド・マキノン氏(31)からは、日本で活躍するための助言ももらった。「ボールが少し小さいので、ボールの変化も変わると教えてもらいました。あとは、内野が土で、そういう球場はアメリカにはないので、そこの違い。しっかり対応できるように取り組んでいきたい」。

11月からは、語学アプリ「デュオリンゴ」で日本語の勉強にも励んでいる。「今、80日続いています。1日1日、学んでいきたい」。日本語力アップはプレー中のコミュニケーションにも生きる。日本愛あふれる助っ人が、連覇への1ピースとなる。【磯綾乃】

◆ディベイニー一問一答

-セールスポイントは

「基本的にショートを守っていたけど、その他の内容のポジションも守ることができるというところ。あとはパワーは自分の中であると自負している。二塁打、そして本塁打、チームに打点を与えることができればと思っている」

-チームメートと話は

「ダウリ・モレッタ選手とはチームメートとして戦った過去もあるので」

-食べた日本食は

「和牛、ラーメン、すしいろんなものを食べたんですけど、本当においしいものばかりなのでまた食べたいと思います」

-土のグラウンドへの対応は

「まずは実際に体験してみないことには分からない部分もある。ただ、アメリカと同じように攻める。攻める姿勢、攻める守備を忘れずにやっていきたい」

-昨季阪神は日本一になったが、遊撃のポジションはまだ固定されていない状況と聞いていたか

「はい、聞いています。ショートは自分の中で一番やりやすく、経験のあるポジション。ただ、どの内野のポジションでも対応できるので、チームから求められるところでプレーしていきたい」

◆キャム・ディベイニー 1997年4月13日生まれ、米ニューハンプシャー州出身。イーロン大学から19年ドラフト15巡目でブルワーズに指名。23年にロイヤルズ、昨年7月にパイレーツに移籍し、8月31日にメジャーデビューした。9月3日のドジャース戦で初安打。メジャー14試合で36打数5安打、0本塁打、1打点で打率1割3分9厘。マイナー通算では619試合で2138打数542安打、85本塁打、322打点、打率2割5分4厘。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。

▼阪神今季の主な遊撃候補

小幡、ディベイニー、木浪、熊谷

▼阪神の歴代の遊撃ゴールデン・グラブ賞受賞選手

73年 藤田平

75年 藤田平

84年 平田勝男

85年 平田勝男

86年 平田勝男

87年 平田勝男

11年 鳥谷敬

13年 鳥谷敬

14年 鳥谷敬

15年 鳥谷敬

23年 木浪聖也