阪神の新外国人、キャム・ディベイニー内野手(28)が28日、兵庫県西宮市の球団事務所で入団会見に臨んだ。米国出身でマイ…

 阪神の新外国人、キャム・ディベイニー内野手(28)が28日、兵庫県西宮市の球団事務所で入団会見に臨んだ。米国出身でマイナー通算85本塁打を誇るパワーと高い守備力を武器に、昨季固定されていなかった遊撃の定位置奪取を誓った。さらに外国人選手としては球団初となる遊撃手部門での「ゴールデングラブ賞」獲得へ意気込んだ。

 昨季7人がゴールデングラブ賞を獲得した、輝かしい虎の鉄壁守備陣にあって“泣き所”の一つが栄冠を逃した「遊撃」のポジション。ディベイニーがその穴を埋めるかもしれない。

 「いいプレーをして、その賞を取ることができれば。まずは一日、一日を大切に自分のやるべきことに取り組みたい」

 マイナーでは遊撃が主戦場で、強肩を生かしたアクロバティックなプレーが魅力だ。「ショートが一番やりやすい。肩の強さやどのような角度で打球に対して入っていくかは自分の強み。難しいボールをどれだけ簡単にさばけるか取り組んできた。攻めの守備は忘れないようにしたいね」と自信をのぞかせた。

 外国人選手が遊撃手部門でゴールデングラブ賞獲得となれば球団初。12球団でも1972年のバート(中日)以来2人目の快挙となる。昨季は小幡を筆頭に熊谷、木浪らで競い合った遊撃の座が固定されれば、藤川阪神にとっても追い風となり得る。

 打撃はマイナー通算85発を誇るパワーが持ち味で「チームに打点を与えることができれば」と自信満々だ。長打が出やすい打球速度と打球角度を組み合わせた最新の指標「バレルゾーン」を意識して取り組んでいるといい、「ボールをもう少し前で捉えられるようなスイングができれば」と向上心ものぞかせた。

 日本でのプレーが夢だったという。2年前に国際大会「プレミア12」で米国代表として来日。「エネルギーや試合の雰囲気を感じ取った。ここに来てプレーしたいと思った」と憧れた。好物は「和牛、すし、ラーメン。本当においしいものばかり」と日本愛ものぞかせた。現在は言語学習アプリ「デュオリンゴ」で日本語を勉強中。勤勉な姿勢も虎党に愛される要素になりそうだ。

 この日は紺色のスーツに水色のネクタイで登場。愛称を問われると「キャムです」と爽やかな笑顔を見せた。「外国人選手がセンターラインを守るケースは少ないと聞いている。自分の力を発揮できれば」。力強い打撃と攻めの守備で虎の正遊撃手の座を射止め、守備の栄誉も手に入れる。

 ◆キャム・ディベイニー(Cam・Devanney)1997年4月13日生まれ、28歳。米国ニューハンプシャー州出身。185センチ、88キロ。右投げ右打ち。内野手。セントラルカトリック高-イーロン大を経て19年度ドラフト15巡目でブルワーズから指名を受ける。23年オフにロイヤルズ、25年途中にパイレーツへ移籍。メジャーでは昨年8月にデビューを果たした。

 ◆ディベイニーの遊撃守備 マイナーでは守備位置別最多の通算402試合で遊撃手として出場し、うち397試合で先発している。守備機会1447度に対して失策54、守備率・963を残している。なお遊撃手に次いで多いのが三塁手で114試合(先発104試合)。遊撃手出場の多さが際立っている。

 ◆遊撃を守った外国人選手 72年にセ・リーグ初のダイヤモンドグラブ賞(現ゴールデングラブ賞)を受賞した中日のバートは、広い守備範囲を生かし堅実なプレーを披露。打率.191ながら124試合に出場した、守りの専門家だった。01年途中に近鉄へ加わったギルバートは、いてまえ打線のチームにあり内野を引き締めた。広島に03年に加入のシーツは、在籍2年間の全270試合に遊撃で出場。柔軟なグラブさばきで幾度もピンチを救った。なお阪神では63年ヤシック6試合、65年フェルナンデス9試合、19年ソラーテ3試合のほか、広島から移籍し一塁にコンバートされたシーツも07年に1試合守っている。