広島のプロ8年目羽月隆太郎内野手(25)が27日、指定薬物のエトミデートを摂取したとして、医薬品医療機器法違反(指定薬物…

広島のプロ8年目羽月隆太郎内野手(25)が27日、指定薬物のエトミデートを摂取したとして、医薬品医療機器法違反(指定薬物の使用)の疑いで広島県警に逮捕された。

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元厚生労働省麻薬取締官の高濱良次氏は、羽月容疑者が使用したとされるエトミデートについて「依存性、リスクともに高い」と指摘する。昨年5月に厚労省が指定薬物に指定し、日本国内で法規制対象となったが「終息を見るどころか全国に広がり、社会問題化しつつある」と警鐘を鳴らした。

エトミデートは、海外で医療用麻酔薬として使用されているが日本では未承認。使用するとフワフワした心地よさ、幸福感や酒を飲み泥酔したような耽溺(たんでき)感を味わえる一方、手足のしびれが出る場合もある。強い渇望感からやめられなくなる人もおり、海外では過剰摂取による死亡例もある。電子たばこの吸引具で吸引でき、外見だけでは指定薬物を摂取しているようには見えず、若い世代が抵抗感もなくファッション感覚で吸引する一方、摂取後にゾンビのようにふらつくこともあり「ゾンビたばこ」とも呼ばれる。

タイ、香港、台湾で乱用されていたが、日本では昨年あたりから台湾に近い沖縄に入り若い世代に広がったという。覚醒剤のように注射する必要はなく、SNSやアプリで簡単に入手でき、手軽さから日本国内で一気に拡大。高濱氏は「“もうかる薬物”として中国やタイから密輸した人間が逮捕される事案も出ています。国も罰則の強化なり手だてを考えるでしょう」と指摘。羽月容疑者は容疑を否認しているが、薬物と摂取のための器具も押収されており、初犯を考慮しても「拘禁刑1年~1年半に執行猶予がつくのではないか?」との見通しを示した。