昨秋のプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けた佐々木麟太郎(20)=米スタンフォード大=が2…

 昨秋のプロ野球ドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから1位指名を受けた佐々木麟太郎(20)=米スタンフォード大=が28日、オンラインで合同取材に応じた。ソフトバンクの印象やメジャーへの思い、大学生活、学業についてなど率直な思いを明かした。

 主なやりとりは次の通り。

 ――スタンフォード大に進学して2年目。苦労していることは。

 「基本的には時間管理、自分のマネジメントが一番大変なのかなと思います。毎日、朝から晩まで30分単位のスケジュールを組んでいる。ここに来るまで休む時間はほぼなくて、お昼休憩の30分だけ。それ以外は授業、トレーニング、ミーティング、チーム練習、個人練習でびっしり。それでも、自分が好きでやっているので、多少の苦労は楽しもうと思ってやっています」

 ――昨季を振り返って。

 「良かった点はけがなくフル出場できたところ。コーチとコミュニケーションをとりながらフィジカルトレーニングをしてきて、その成果が発揮できたのは大きい。数字もある程度残せたのかなと思いますけど、自分としてはふがいない1年だったのかなと思っています。自分自身で、自分にもっと期待していた部分も正直あったので。オフシーズンからとにかく初心に戻って、一番の自分の価値であるバッティングでどういうパフォーマンスをやれるかを追い求めながら練習をしています」

 ――英語の上達度について。

 「なんとか今は学生としてやっているので、現状は大丈夫かなと思っている。野球部のチームメートやスタッフのサポートもありながら英語のほうでも少し自立してきたのかなと思っています。ある意味、赤ちゃんからのスタートみたいなものなので。私の幼少期のように、ボールが一気に飛ぶようになったような感覚で、英語が伸びているという感覚はありますね」

 ――英語の勉強方法について。

 「とにかく一番大事にしているのはインプットとアウトプット。野球部の人、そうでない人と積極的に話しながら、リスニングとスピーキングは常に練習している状況です。授業でもプレゼンテーションが多くなってきたので、そこにアプローチしていく中で自然に英語のスキルは上がってきている感覚はあります。今も単語帳を持っていますし、野球が忙しくても寝る前に単語を勉強したり、(英語の)動画を活用したりしながら、毎日勉強しています」

 ――留学する価値をどう考えているか。

 「野球、勉学を除いて、新たな言語の習得や新たな環境、人や文化も、国を越えるとまた変わってきます。そういう環境に身を置いて、自分の器の狭さや未熟なところを痛感した。その中で挑戦するっていうことが大事だなと思いましたし、人として成長をさせてくれる場所なんじゃないかなと思います」

 ――スタンフォード大を卒業したいという気持ちで進学したと思うが、今の気持ちは。

 「メジャーや他の舞台に行って、休学制度をとって、オフシーズンなどに戻って授業を受けながら卒業していった選手も今年は2人くらいいた。私自身も今季が終わった後に進路の選択をする形になってくると思う。先輩方の姿を見て、私もスタンフォードを卒業したいという思いをすごく持っています」

 ――ソフトバンクからドラフト指名を受けたときの心境。

 「ドラフト指名があったことは光栄なことで、小さい頃、間違いなく目指していた大きな目標だった。想定外、驚きもあったんですけど、率直にうれしい気持ちでいっぱいでした。でも、そこに関しては深く考え過ぎず、いま自分が置かれている環境、責任をまっとうしないといけない。スタンフォード大の野球部に集中したい」

 ――ソフトバンクの印象は。

 「豪快な野球をされるチームのイメージ。自分も長距離砲で、粗削りで、長所もとんがっているような選手なので。そういう豪快な野球はやっていきたいと思ってきた。昨季も優勝していますし、本当に強いチームであり、豪快さの中にも繊細さがあって、最先端の野球をしているすばらしいチームだなと思っています」

 ――岩手・花巻東高の先輩である菊池雄星、大谷翔平から受ける刺激は。

 「雄星さん、翔平さんに対する子どものときから持っていたあこがれはずっと変わらない。アメリカに来ても変わらない。一歩でも近づけられるように一日一日、切磋琢磨(せっさたくま)してやってきているつもりなので、その舞台に一歩でも近づいていければいいなとは思っています」

 ――その舞台は大リーグか。

 「自分自身がどういうプロセスを歩むかわからないですけど、最終的な野球人生のゴールはメジャーの舞台でプレーするのが目標。雄星さんや翔平さんと同じ舞台でプレーできるような選手、人間をめざして日々やっているつもりなので、そこに関しての目標は変わらないです」