第102回箱根駅伝(2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成し…
第102回箱根駅伝(2、3日)で往路、復路、総合のトリプル新記録で史上初の同一チーム2度目の3連覇(計9度目)を達成した青学大の「シン・山の神」黒田朝日(4年)、8区で3年連続区間賞の塩出翔太(4年)らが28日、相模原市の青学大相模原キャンパスで、別府大分毎日マラソン(2月1日)に向けて、仕上げのトラック練習を行った。青学大を練習拠点として原晋監督(58)の指導を受けるGMOインターネットグループ(GMO)勢も3人が出場予定。青学大とGMOのマラソン組は、駅伝よりも長い戦いへの準備を整えている。
26年新春の箱根路を席巻した青学大は、それから1か月もたたないうちに次のステージで勝負する。5区で1時間7分16秒の圧倒的な区間新記録をマークし「シン・山の神」&「4代目・山の神」を襲名した黒田朝日、8区で区間新記録をマークして3年連続区間賞を獲得した塩出、3区7位の宇田川瞬矢(4年)、4区3位の平松享祐(3年)、1区登録ながら体調不良で欠場した荒巻朋熈(4年)の5人が別府大分毎日マラソンに出場する。
マラソン4日前のこの日、トラックでペースを上げ下げする仕上げの練習を行い、全員が予定通りのタイムでゴール。ウォーミングアップとクールダウンを合わせて、約20キロを走り込んだ。
箱根山中で歴史に残る激走を見せた黒田朝日は「まだ、調子が上がっていません。でも、全国都道府県対抗男子駅伝(18日、広島)の時より良くなっています。やるだけやります」と普段通りに落ち着いた様子で話した。疲労が残った状態で臨んだ全国都道府県対抗男子駅伝は岡山県代表として3区(8・5キロ)を走り、区間5位と力走。5位から2人抜きで3位に浮上し、岡山県の最高記録(23年5位)を超える4位入賞に貢献した。
黒田朝日は昨年2月の大阪マラソンで2時間6分5秒の日本学生記録をマークした。原監督は「今回は自己ベスト記録を更新しなくてもいい。気楽に走ればいいでしょう」と話す。
別府大分マラソンでは2時間9分以内で日本人6位以内、あるいは順位に関係なく2時間6分30秒以内で28年ロス五輪日本代表選考レース(MGC、27年秋開催予定)の出場権を獲得できる。原監督は「今回、黒田朝日はMGC出場権を取れれば十分です」と冷静に語った。
塩出は24年の高知龍馬マラソンに練習の一環として出場し、2時間19分20秒で優勝。「2時間6~7分台が目標です」と話す。スピードランナーの宇田川もマラソンに意欲十分。「全くの未知数ですけど、MGCの出場権が取れたら最高です」と前向きに話す。
1区出場を予定していながら体調不良で欠場となった荒巻は急きょ別府大分毎日マラソンの出場を決めた。卒業後、IT関連の企業に就職し、競技の第一線を退く荒巻は、箱根駅伝を「引退レース」として全身全霊で準備していたが、昨年12月31日に胃腸炎と38度の熱発のアクシデントが発生。当日変更で、小河原陽琉(ひかる、2年)と交代。「このままでは終われない、という個人的な思いよりも、これまで僕を応援してくれた方々のために最後の走りをお見せしたい」と荒巻は静かに引退レースへの思いを明かす。
3年生の平松はこの日、試験があったため、別の時間に練習を行った。原監督は「一番、平松が元気ですね」と期待を込めて話した。
青学大を練習拠点とするGMO勢も3人が別府大分毎日マラソンに臨む。
元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)で念願の初優勝。優勝メンバーは1人1000万円のボーナスをゲットして勢いに乗っている。1区9位ながらトップと5秒差と堅実にタスキをつないだ吉田祐也(28)は、マラソン日本歴代4位の2時間5分16秒の自己ベストを持つ実力者。34位に終わった昨年9月の東京世界陸上以来のマラソンで健在をアピールするつもりだ。3区2位と好走した鈴木塁人(たかと、28)は満を持して初マラソンに挑む。ニューイヤー駅伝では補欠1番手で惜しくもメンバーから外れた小野知大(ちひろ、26)は2時間10分15秒の自己ベスト記録を持つ。自己ベスト記録の更新、さらにはMGC出場権獲得がターゲットになる。
青学大勢5人、GMO勢3人、合計8人。正月の駅伝界をにぎわせた「原軍団」が別府大分に乗り込む。