Jリーグの「サステナビリティカンファレンス2026」は28日、都内で開始した。このプログラムでは、スポーツポジティブ創…

 Jリーグの「サステナビリティカンファレンス2026」は28日、都内で開始した。このプログラムでは、スポーツポジティブ創設者兼CEOのクレア・プール氏が「スポーツポジティブリーグとは」をテーマに、英ブリストル・シティFCでプロジェクト・ダイレクターを務めるピーター・スミス氏が同クラブの取り組みをテーマにし、基調講演などを行う。

 Jリーグは、気候変動の問題解決のためのアクション推進の一環として、スポーツを通じた環境サステナビリティの取り組みを数値化し、進ちょくや目指すべき方向性をわかりやすく把握できる仕組みとして、国際的なイニシアチブ「スポーツポジティブリーグ(SPL)」へ26年1月から、アジアで初めて参画する。

 冒頭、登壇したJリーグ・野々村芳和チェアマンは開会のあいさつで以下のように述べた。

 ▼野々村チェアマンのあいさつ(抜粋)

 「Jリーグが気候変動問題に取り組む背景にあるのは、日常生活においても、スポーツそのものの土台となる自然環境が以前と比べると確実に変化してきていることへの強い危機感から始まっています。Jリーグの試合を行うことができなくなるということはもちろん、子どもたちのプレーする環境も気候によってだいぶ少なくなっているということもあります。

 サッカーは選手がいて、サポーターがいて、ファンがいて、多くの人たちが周りにいてくれることで成り立っています。世界で最も結びつきが強いものだと思いますから、サッカーのネットワークを通じて一人でも多くの人が、少しでも前に進んでいこうという意識を持っていただくことで社会を動かす大きな力になっていくのではと感じています。

 今年、Jリーグにとってはすごく大事なシーズンです。百年構想リーグがあり、世界との競争を意識したシーズンの移行が26年の夏から始まります。世界のサッカーシーンの人たち、トップレベルの人たちと話していく中で、向こうのリーグ・クラブの方が環境への意識がすごく進んでいるなというのを実感する、この2~3年間でした。社会問題や環境への向き合い方自体が、パートナー企業との関係をより深めることもできます。新しいパートナーと結びつくようなこともできているというのを欧州に行って目の当たりにします。日本も同じようなスタンスで(やっていくことで)、それが結果、クラブやリーグの価値を高めることになっていくのではと感じました。

 そういった背景も含めてJリーグは今回スポーツポジティブリーグ(SPL)に参画します。これはアジアで初めてになります。順位を競うものだけではなく、それ以上にどんな取り組み、どんな意識が必要なのかを横展開できるような枠組みとして取り組んでいきたいと思います。

 今日はそのスタート地点に、皆さんと一緒に立つという認識でいます。世界の最前線で活躍している方や知見をお持ちの方の話も聞けると思います。少しずつでも前進できるような良い機会になればいいと思っています」

 ◆スポーツポジティブリーグについて クラブの気候アクションを数値化し、進ちょくや目指すべき方向性を一目で把握できる仕組み。気候変動対策にとって重要な12項目の取り組み状況について、スポーツ界特有の環境パフォーマンス、(例えば)試合会場や施設のエネルギー効率、再生可能エネルギーの利用、リサイクルや廃棄物削減の取り組み、ファンや選手の移動に伴う二酸化炭素排出量の管理、ホームタウンとの連携や選手等への環境教育の推進などの多岐にわたる活動の効果をデータ収集する。独自のスコアリングシステムで定量的に効果分析し、エネルギー、廃棄物、交通など、カテゴリーテーマ別に総合点を算出。環境への取り組みが可視化され、スコアを公表することで最善策の共有を促進し、より高い目標を追求する動機付けが仕組みとして備えられている。