◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前情報(27日)◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコー…

ブルックス・ケプカが約3年半ぶりにPGAツアーに復帰した。会見では笑顔も

◇米国男子◇ファーマーズインシュランスオープン 事前情報(27日)◇トリーパインズGC(カリフォルニア州)◇サウスコース(7765yd)、ノースコース(7258yd)=いずれもパー72

ブルックス・ケプカがメジャーを除くPGAツアー競技に4年ぶりに帰ってきた。2022年の半ばから所属したLIVゴルフを昨年末に離脱。4人のエリート選手を対象とした「リターニングメンバープログラム」を利用してツアーに復帰し、29日(木)開幕のシーズン第3戦からリスタートを切る。大会前の会見でカムバックに至る理由と経緯を語った。

開幕3日前の26日(月)に会場に入ったケプカは、15人ほどの選手と再会の喜びを分かち合った。「以前とは少し違う雰囲気で、ちょっと緊張している。3年半くらいのうちに知らない選手がたくさん増えた」。LIV在籍中に顔ぶれが入れ替わったことも実感した。

復帰の決め手について「家族のこと」を真っ先に挙げた。「この5、6カ月でたくさんの出来事があった。妻、チームと話し合い、戻る決断をした。厳しい議論もあったが、自分と家族のために最良の結果だった」と語る。

昨年10月、ケプカのジェナ夫人は第2子を流産で亡くしたことを明かしていた。「家庭の問題については詳しくは言わないが、たしか(昨年)9月、ライダーカップの週にニューオークに滞在しなくてはならず、そこから状況が変わり、家族にとって何が一番大切かを話し始めた」。LIVのシーズンオフに交渉が進んだと見られ、12月23日に離脱が正式に決定。ケプカはすぐにタイガー・ウッズに電話をかけ、PGAツアー復帰への道筋を探った。

「僕にとってはこれまでも答えが欲しい時に頼ってきた人がタイガーだった」。年が明け、ツアーは1月12日にケプカのカムバックを発表。「いつ戻れるかは分からなかった。どうなるか見守る覚悟でいた。こんなに早くカムバックできるとは思っていなかった。ブライアン(ラロップCEO)をはじめ皆さんに心から感謝したい」と早期決着を喜んだ。

異例の出戻りについて「後悔は何もない。たくさんのことを学んできた」とキッパリ。今季13試合のうち8試合が米国外で行われるLIVに対し、PGAツアーはほとんどの試合が国内で行われる。「今週は妻も息子も一緒にいてくれる。来週もそうだ。それが何よりもうれしい」。次週の「WMフェニックスオープン」(アリゾナ州TPCスコッツデール)のほか、フロリダ州での「コグニザントクラシック」(フロリダ州PGAナショナルリゾート)、「ザ・プレーヤーズ選手権」(同TPCソーグラス)への出場を表明。4月のメジャー「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)までに、さらに多くの試合をこなすつもりだ。

一連の騒動を受け、「早くゴルフをしたい。ゴルフをしているときが一番、落ち着く」と苦笑いした。「少しでもうまくなりたい。今のスコッティ・シェフラーに勝つのはかなり大変だけど本当に楽しみ。彼らとプレーして、自分のポジションや、どうすればもっとうまくなれるかを知りたい」と、まずは23年「全米プロ」以来となる10勝目を目指す。「ファンの反応にも少しドキドキしている。喜んでくれるといいけれど…」と、ティオフへの準備を進めた。(カリフォルニア州ラ・ホヤ/桂川洋一)