施行時期の変更がありながら、高松宮記念の前哨戦として定着しているシルクロードSは、今年で31回目を迎えることとなった…
施行時期の変更がありながら、高松宮記念の前哨戦として定着しているシルクロードSは、今年で31回目を迎えることとなった。時が経つのは早いものだが、今回は96年の第1回にタイムスリップ。後に名スプリンターとなるフラワーパークの重賞初制覇を振り返る。
この年のシルクロードSは上位4頭の戦いと見られていた。1番人気は3.4倍で前年のスプリンターズS覇者のヒシアケボノ。これに快足自慢のエイシンワシントン。前々年の阪神3歳牝馬Sを制したヤマニンパラダイス、重賞初挑戦ながら底を見せていないフラワーパークが僅差で続いた。
レースはスピード比べとなった。ハナを主張したスリーコースを行かせて、フラワーパークが馬なりで番手を追走。その内にヒシアケボノが付ける。ただ、残り600mでスリーコースが早々と後退したため、2〜3番手の2頭が並走の形で先頭へ。ここからしばらくは2頭がびっしりと馬体を併せる形となったが、手応え優勢はフラワーパークだった。残り100mで田原成貴の左ムチに応えて抜け出すと、ドージマムテキの追い上げを3/4馬身凌いでフィニッシュ。デビューから僅か半年での古馬重賞制覇を成し遂げたのだった。
勢いに乗ったフラワーパークは続く高松宮記念でGIウイナーの仲間入りを果たす。さらに秋にはスプリンターズSも制し、JRA賞の最優秀短距離馬に選出された。繁殖としても15年の東京新聞杯を制し、安田記念で2着となったヴァンセンヌ、11年のマーガレットS覇者のクリアンサスなどを輩出。その血は後世に受け継がれていくに違いない。