21年東京五輪で卓球男子日本代表監督を務めた倉嶋洋介氏(49)が27日、都内で一般社団法人「T―NEXT」の設立を発表…

 21年東京五輪で卓球男子日本代表監督を務めた倉嶋洋介氏(49)が27日、都内で一般社団法人「T―NEXT」の設立を発表した。日本卓球協会(JTTA)と提携し、独自の指導者資格「S級・A級コーチライセンス制度」の構築や運用のサポートなどを行う。

 JTTAは国内外で活躍できる指導者の体系的な育成を目指し、独自のライセンス制度導入に向けて検討を進めてきた。S級は世界で戦える選手を育てる指導者を対象とし、日本スポーツ協会公認コーチ3以上の保持を受講条件に計20日間の講習を実施。ナショナルチームやTリーグの監督、コーチの必須資格にすることを検討している。A級は国内トップ選手を育てる指導者を想定。受講条件は設けず、門戸を広げた。

 27年4月をメドに本格的に開始する予定で、海外のリーグとも資格に互換性を持たせることを目指して意思疎通を図っていく。理事を務める日本サッカー協会の田嶋幸三名誉会長は、サッカーでライセンス制度を長年運用してきた知見を生かし「内容を本当にいいものにしていかなければいけない」と提言。代表理事に就任した倉嶋氏は「指導者の活躍の場を広げ、将来の卓球界を支えてくれる人材を増やしていきたい」と決意を語った。(林 直史)

【S級】

▽対象 国際大会で競争力を持つ選手を育てる指導者(ナショナルチーム、Tリーグの指導者の必須資格にすることを検討中)

▽受講条件 日本スポーツ協会(JSPO)公認コーチ3以上保持者

▽講習期間 計20日間

【A級】

▽対象 国内のトップ選手を育てる指導者

▽受講条件 なし

▽講習期間 計10日間

 〇…T―NEXTの事業のもう一つの柱が、卓球を通じた健康社会の実現を目指す「卓球ウェルビーイング」だ。愛好者の約40%が50代以上とされる競技特性も踏まえ、大学医学部などに認知症予防や健康増進効果の実証に向けた調査を依頼しているという。特別顧問の林信貴氏は「エビデンスを明確にし、日本人の心身の健康づくりに貢献していきたい」と述べた。