◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸(3月…
◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)挑戦者決定戦 同級1位ノニト・ドネア―同級4位・増田陸(3月15日、横浜BUNTAI)
トリプル世界戦と世界挑戦者決定戦の大型興行「U―NEXT BOXING5」が3月15日に横浜BUNTAIで開催されることが27日、発表された。メインイベントのWBA世界バンタム級挑戦者決定戦では、同級4位の増田陸が同級1位のノニト・ドネアと対戦。王者・堤聖也(30)=角海老宝石=への挑戦権を懸けて争う。セミファイナルのWBC世界ライトフライ級タイトルマッチでは、前WBO世界同級王者の岩田翔吉が王者ノックアウト・CPフレッシュマートに挑戦する。
世界5階級を制覇したドネアと拳を交える増田は「誰もが認めるレジェンドボクサー。まさか自分が試合をするとは想像もつかなかったので感慨深い」と高ぶる気持ちを打ち明けた。3週間前、所属ジムの本田明彦会長(78)から電話でドネア戦を伝えられ「即答というか、二つ返事で『やらせてください』と答えた」という。トリプル世界戦を差し置いてメインイベントに抜てきされ「一番面白い試合になると期待されていると思う。素晴らしい試合をお見せできれば」と胸を躍らせた。
一撃必殺の左ストレートを武器に、KOを量産してきた。ジムの先輩でもある元WBC同級王者・山中慎介氏の「神の左」の継承者としても期待される。一方のドネアも「フィリピーノ・フラッシュ(フィリピンの閃光)」と称される左フックを武器に、フライ級からフェザー級までの5階級で世界の頂点に立った。
ともに左の強打を武器とするが、増田は「自分が目指しているスタイルをしっかり試合で見せたい。具体的には右のジャブ、右のパンチがキーポイントになる」と左につなげるための右をカギに挙げた。一方でドネアの左フックに対しては「怖さは常につきまとってくると思う。無意識の領域で対応できるような練習をしている」と最大限の警戒を持って準備していることを明かした。
現WBA王者の堤とは、23年8月に日本タイトルマッチで対戦。0―3の判定で、プロキャリア唯一の黒星を喫している。ドネア戦をクリアすれば、世界初挑戦がリベンジの舞台となるが「そういった機運が高まっていると感じるが、目の前のドネア選手との試合にすべてを懸けて挑む。KOにこだわりはあるが、何がなんでも勝って次につなげるのが一番」。レジェンドを踏み台に、世界へ駆け上がる。(勝田 成紀)
◆増田 陸(ますだ・りく)1997年9月23日、広島市生まれ。28歳。中学でボクシングを始める。広陵高、立大を経て、21年2月にB級プロテスト合格。アマチュア戦績は52勝14敗。22年7月にプロデビュー。23年8月、日本バンタム級タイトルマッチで王者・堤聖也(角海老宝石)に判定負け。24年7月、日本同級王者・富施郁哉(ワタナベ)に挑戦し、4回KO勝ちで王座を獲得(2度防衛)。身長169センチの左ボクサーファイター。