阪神の佐藤輝明内野手(26)が27日、西宮市内の球団施設を訪れ、今年初めてメディアの前で取材に応じた。12球団で唯一、…

 阪神の佐藤輝明内野手(26)が27日、西宮市内の球団施設を訪れ、今年初めてメディアの前で取材に応じた。12球団で唯一、契約更改の予定が立っていないものの、本人は「順調」を強調。キャンプインが5日後に迫る中、近日中の決着の可能性もありそうだ。自費キャンプという選択肢も残るが、表情からは深刻さを感じさせなかった。

 午後3時前、球団の駐車場に1台の車がさっそうと現れた。バンッとドアが閉まる音とともに、佐藤輝がオーラをまとって降りてくる。「まじで遅刻してるんで」。そう言いながらも、報道陣からの質問に足を止めて答えた。メディアの前では今年初の肉声。世間が注目している契約更改について言及した。

 「もちろん進んでますよ。はい、順調で」

 この日、広島の小園が契約更改。オリックスの杉本も28日に契約更改を予定している。これで12球団唯一の未更改選手となる。佐藤輝は将来的にポスティング制度を利用し、メジャー挑戦の意思を公言する中、交渉は長期化している。さまざまな臆測も飛び交っているが、自身の口から説明した。

 「もめてるとかではないので、しっかり話し合いをしているという感じです」

 今後の契約のめどについては「まだわかんないですけど」と未定。とはいえ終始、笑顔だったことから近日中に決着する可能性もある。球団も真摯(しんし)に契約がまとまるよう協議している状況のようだ。5日後にキャンプインが迫り、未更改のままでは自費キャンプとなるが、深刻さは感じさせなかった。

 この日、球団施設を訪問したのはキャンプへの荷物出しと球団の公式撮影とみられる。しっかりと今季への準備も進めていた。毎年恒例の先乗り合同自主トレの参加は不透明だが、今月中に契約を結び、気持ち良くキャンプインを迎えることになりそうだ。

 16日には3月の第6回WBCの侍ジャパンにも初選出。自主トレ公開などはなかったが、体は大きくなり、すでに仕上がっているようにも見えた。侍ジャパンの井端監督は26日に「みんなが4番候補」と話していたように、佐藤輝が日本の中軸を担うことも考えられる。

 日の丸を背負っても、タテジマのユニホームでも活躍するために、まずはスッキリと沖縄へ入りたい。ここまでの長期化となったが、いつ決着を迎えるのか。「順調」、「もめてるとかではない」という言葉を信じ、佐藤輝が判を押すのを待つだけだ。