右肘手術への影響と球団の懸念 ドジャースの大谷翔平投手の右肘手術を巡る疑念に敏腕記者が真っ向から反論した。2023年に行…

右肘手術への影響と球団の懸念

 ドジャースの大谷翔平投手の右肘手術を巡る疑念に敏腕記者が真っ向から反論した。2023年に行われた第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝・米国戦で、守護神としてマウンドに上がり世界一の瞬間を飾った。しかし、同年の9月には右肘の手術を受けており、2026年3月に開催予定の第6回大会への出場を巡って、米メディアでは当時の登板が故障の引き金になったのではないかという議論が巻き起こっている。

 米ポッドキャスト番組「ファウル・テリトリー」に出演した元メジャーリーガーのエリック・クラッツ氏は、大谷がWBCで投げた2023年シーズンの終わりに肘を痛めた事実に着目した。大谷がそれまで経験のなかったリリーフ登板を、決勝という極限の舞台で果たしたことについて、短期間で一気に出力を上げたことがシーズン終盤の故障につながった可能性を指摘し、特殊な存在であるゆえの代償に触れた。

 一方で、投手の怪我と原因を特定することの難しさも議論の焦点となっている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、怪我のきっかけは誰にも分からないという前提に立ちつつ、球団側がWBCへの派遣を過度に警戒し、慎重になる理屈には理解を示した。

 それでも、大谷のような選手に対して、シーズン中やポストシーズンを通じてどこまで制限をかけるべきかという問いを投げかけている。

「投手の怪我に関しては原因を特定することなんてできない。何が(怪我の)きっかけだったのかは分からないんだ。その観点からすると、『だからWBCでは投げさせるべきじゃない』と過度に警戒しすぎるのも理解はできる。理屈は分かるよ」

 最終的にローゼンタール氏は、球団が大谷を最大限に慎重に扱う姿勢は継続されるとしつつも、国を代表してプレーする意志を止めることはできないとの見解を示した。「彼の行動からも、活躍からも、WBCが彼にとってどれほど大きな意味を持っていたか伝わってきた。それを奪うべきとは思えない」と語り、大谷にとっての大会の価値を強調した。2026年大会での二刀流復活が期待される中、その起用法には今後も全米の視線が注がれる。 (Full-Count編集部)