殴っても殴っても倒れない8連勝でタイトルが見えた新星にタフすぎるベテランが立ちはだかった。ワンサイドながらも心折れず、…

 殴っても殴っても倒れない…8連勝でタイトルが見えた新星に“タフすぎる”ベテランが立ちはだかった。ワンサイドながらも心折れず、しかし、最後は糸が切れた人形のようにロープにもたれかかりながら崩れ落ちる衝撃KO。その光景にリングサイドのラウンドガールたちがしばし絶句する様子をカメラが捉えていた。

【映像】絶句するラウンドガール “糸が切れた”ような衝撃KO

 1月25日、後楽園ホールで開催された「Krush.184」。メインイベントの関口功誠(ALONZA ABLAZE)対 森本直哉(琉飛会)は、デビュー以来8戦8勝と勢いに乗る関口が主導権を握り続ける一戦となった。“タイトル獲り”へ向けKO勝利が欲しい関口に対し、ボディを殴られ続けても倒れないタフなベテラン森本が最後まで立ちはだかった。

 負けなしで「次はタイトル」という野望を持つ関口にとっての査定試合。ABEMA解説の卜部弘嵩は、弟・功也の愛弟子に対し「メインに選ばれた以上はKOを求められるのが当然で、KOしなかった場合にはタイトル戦のチャンスが逃げていく」と、いつになく身内ならではの厳しい見解を述べた。この大きな期待が、この日も圧倒的な試合運びをみせた関口を苦しめることになる。

 1Rから関口はカーフキックと左ミドルを蹴り分け、左右のボディブローと三日月蹴りで執拗にボディを攻める。2Rに入ると攻撃はさらに苛烈さを増し、左右のカーフ、三日月蹴り、ボディ連打、飛びヒザ蹴りを次々とヒット。森本は高いガードを固めて蹴りで応戦し、バックハンドブローで奇襲を試みるが、Krushの宮田充プロデューサーが「よく立ってるな」と口にするほど、ボディへのダメージは蓄積していった。

 防戦一方の展開ながら、ファンの視線は森本のタフネスに集中する。「ボディの耐久力がすごい」「森本はタフだな」「腹が真っ赤だな」「鉄のボディ」といった声が次々と寄せられ、徹底したボディ攻めに耐え続ける姿に驚きの声が広がった。

 3R開始直後、卜部が「倒れないぞと覚悟がある選手を倒すのは大変」と言及した、その直後だった。蓄積したボディダメージにより、森本が前のめりにダウン。卜部も「あれ、倒れた」と、その呆気ない崩れ方に驚きを隠せない。立ち上がった森本に対し、関口は左ボディ連打から左右アッパー、さらにフックの連打で上下を散らす。防戦一方となり、ロープにもたれ掛かるように崩れ落ちたところで、レフェリーがストップを宣告した。ここが限界点だったか最後は気力と耐性の糸が切れたかのように、壮絶なダウンでマットに沈んだ。3ラウンド1分16秒での劇的決着を受け、リングサイドのラウンドガールたちは手で口を覆う者、口をあんぐりさせる者。さまざまな絶句リアクションを見せていた。

 ダウンシーンには「倒し切った」「よく倒した」「激闘だった」と、森本を崩すまでの関口の執念を評価する声が並ぶ。一方、宮田プロデューサーは「森本くん、よく戦いましたよね。もうボロボロでしょう。気を張って立っていたけど、やれることはやったんだなと…」と、そのタフさを称賛。さらに「2回目のダウンで箱崎レフェリーがストップしましたけど、正解だった」とストップのタイミングも評価し、安全面への配慮を強調した。

 試合後のマイクで関口は、Krushフェザー級王者・石田龍大への挑戦を直接アピール。デビュー以来9戦9勝5KOという戦績は、若手有望株から王座挑戦者候補へと押し上げる結果となった。