森下は中堅でプロ通算6試合…鈴木も日米通算17イニングのみ 3月に開幕する第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WB…

森下は中堅でプロ通算6試合…鈴木も日米通算17イニングのみ

 3月に開幕する第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。連覇を目指す「侍ジャパン」の井端弘和監督が都内で会見を行い、大谷翔平(ドジャース)らに続く追加メンバー10人を発表した。29人の精鋭が出揃い、いよいよ“井端ジャパン”の全容が見えてきたが、その陣容の中で一つの懸念事項が浮上している。

 今回の発表で最大の注目を集めたのは、鈴木誠也(カブス)の参戦だ。前回大会は直前の負傷で無念の辞退。昨季メジャーで自己最多の32本塁打を放った和製大砲が、満を持して聖地へと帰ってくる。両翼を担うことが予想される鈴木と、昨季も安定した成績を残した近藤健介(ソフトバンク)の布陣は、まさに世界最強クラスと言えるだろう。

 しかし、その“重量打線”の裏で、センターを誰に託すかという問題が指揮官の頭を悩ませることになりそうだ。

 前回大会、攻守にわたるハッスルプレーで日本中を熱狂させたラーズ・ヌートバー(カージナルス)は、昨オフの両かかと手術の影響で不参加が濃厚。井端監督は「一応5枠。牧原(大成)や佐藤輝明、岡本和真も外野をこなせる」と内野陣のユーティリティ性に期待を寄せるが、国際大会の緊迫した場面で「本職の中堅手」が不在となるリスクは拭いきれない。

 指揮官は「センター・森下翔太」の構想も口にしている。2024年のプレミア12で4番を務め、勝負強さを見せた若き大砲は、今や代表の顔だ。だが、森下の中堅守備はプロ入り後わずか6試合。鈴木にしても日米通算で中堅守備はわずか17イニングにとどまっており、広大な球場やメジャー級の鋭い打球を追うには経験不足という不安がつきまとう。

 そこでクローズアップされるのが、スピードスター・周東佑京(ソフトバンク)の存在だ。井端監督は「センターの本職は彼しかいない。スタメンもあり得る」と明言した。これまでの代表では代走の切り札として「足」で試合を変えてきた男だが、今回はその俊足を生かした広い守備範囲で、初回から外野の穴を埋める戦略が現実味を帯びている。

「打撃の森下か、守備・機動力の周東か」。あるいは、まだ空いている“残り1枠”で、中堅のスペシャリストをサプライズ選出するのか。最強の布陣を敷いたはずの侍ジャパン。その画龍点睛を欠くことのないよう、井端監督の決断に熱い視線が注がれている。(Full-Count編集部)