井端監督が侍ジャパンの追加メンバー10人を発表した(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext充実の29人 …

井端監督が侍ジャパンの追加メンバー10人を発表した(C)TsutomuBEPPU/CoCoKARAnext
充実の29人
連覇に向け、充実の顔ぶれが揃った。1月26日、侍ジャパンの井端弘和監督が都内で会見を実施。来る3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する追加メンバー10人を発表。これで手続き等の関係で遅れている1人を除く総勢29人のメンバーが決まった。
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国内外から投打に精鋭たちが集う。興味深いのは、過去最多8人が選出されたメジャーリーグ組だ。
メジャーリーガーの選出を巡っては、MLBとは異なる保険加入手続きが必要となることなどから問題が噴出。「あの選手は球団の許可が出ないから呼べない」といった事情に日本代表は悩まされてきた。
しかし、今回は前回大会のヒーローである大谷翔平を筆頭に、山本由伸(ドジャース)、前回大会をメンバー発表直後に負った右脇腹の怪我で辞退した鈴木誠也(カブス)など多士済々の8人が選出された。「打倒・日本」を掲げる強豪たちと渡り合う上で、これほど頼もしいことはない。
そして、小さくない注目を集めたのは、村上宗隆(ホワイトソックス)と岡本和真(ブルージェイズ)の選出だろう。どちらも今オフにポスティングシステムを利用して海を渡った和製大砲だが、来季はいわば“ルーキーシーズン”。WBC開催時期が貴重なアジャスト期間であると考えれば、出場には懸念もなくはない。
では、選出の背景には何があったのか。会見において「こちらがオファーした当時は、まだヤクルト(村上)とジャイアンツ(岡本)に所属していた。その流れで向こうに行く中で本人たちは『WBCは出たい』と言ってくれた」と語った井端監督は、“交渉”の手ごたえを口にしている。
「彼らは(自分の)意向をふまえて最初から向こうの球団と巧く交渉をしてくれていた。それをふまえてもスムーズにいったのかなと思ってます」
WBCに出たい――。注目度の高い国際大会に出る意欲を示した村上と岡本は、移籍交渉においても日本代表としての出場条項を付帯。「契約社会」と言えるアメリカで重要度の高い“確証”を得られたことで井端監督としても話し合いは不安なく出来たのだろう。
井端監督が「凄くありがたい」と語った吉田の決意
そして、指揮官は続けざまに、ある日本人スラッガーに「感謝」を語った。
「その(メジャー1年目での出場)流れを作ってくれたのは、前回出てくれた吉田選手だと思っている。凄くありがたい」
井端監督が名を挙げた吉田とは、レッドソックスに所属する吉田正尚だ。
前回23年大会時に吉田は村上たちと同じ立場にいた。オフにオリックスからのポスティングで、レッドソックスと5年総額9000万ドル(約110億円)の契約を締結。やはりルーキーとして米球界に馴染むための重要な春であったために、当時の栗山英樹監督も「絶対にWBCやめてボストンでやれ」と断りを入れようとしていた。
しかし、吉田は日本代表でのプレーに意欲満々だった。栗山監督に対して「僕の夢」とWBC出場を志願。本大会でも打率.409、2本塁打、13打点、OPS1.258と出色のパフォーマンスを披露し、侍ジャパンの戴冠劇に大きく貢献。ボストンに戻ってからのレギュラーシーズンも140試合に出場し、打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783と稼働した。
先達の生んだ結果が、後輩たちへと受け継がれていく――。井端ジャパンにおける村上と岡本の選出に、紡がれる歴史を見た。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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