今年元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)のエース区間の2区で22人をごぼう抜きして区間新記録をマークした吉田響(…

 今年元日のニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)のエース区間の2区で22人をごぼう抜きして区間新記録をマークした吉田響(23)=サンベルクス=が、大阪マラソン(2月22日)に初挑戦することが26日、分かった。箱根駅伝のエース区間の2区の日本人最高記録(1時間5分43秒)保持者でもあり、未知数の潜在能力を秘める23歳は、初の42・195キロでも持ち味の爆発的な走りが期待される。

 今、最も勢いがある長距離ランナーが満を持して初マラソンに臨む。吉田はニューイヤー駅伝の2区(21・9キロ)で1時間1分1秒の区間新記録で区間賞を獲得した。24年に太田智樹(28)=トヨタ自動車=がマークした従来の区間記録(1時間1分40秒)を39秒も更新。24位でスタートし、22人をごぼう抜きして2位まで順位を上げた。追い風に恵まれたこともあり、単純計算でハーフマラソン(21・0975キロ)に換算すると、日本記録(59分27秒、太田智樹)を大きく超える58分47秒で走破したことになる。

 昨年1月の第101回箱根駅伝では創価大のエースとして2区を走り、日本人最高記録の1時間5分43秒で区間2位と快走した。

 身長161センチ、体重46キロの体すべてをダイナミックに使い、相手に関係なく突っ走るスタイルは、多くの陸上ファン、駅伝ファンを魅了している。不整地を走るトレイルランの挑戦にも興味を示しており、唯一無二のランナーとして抜群の存在感を放つ。

 現在、千葉県内で約4週間後に迫った大阪マラソンに向けて最後の走り込みを重ね、順調に仕上がっているという。

 昨春、創価大を卒業後、実業団のサンベルクスとプロランナーとして所属契約を締結。昨年4月に東京・足立区のサンベルクス本社で行われた会見では「ルーキーイヤーの今季(25年度)の目標は、サンベルクスのチーム目標であるニューイヤー駅伝8位以内に貢献するために区間賞を獲得すること、初マラソンで日本記録(当時は鈴木健吾の2時間4分56秒、現在は大迫傑の2時間4分55秒)を出すことです」と力強く話した。

 ニューイヤー駅伝で、サンベルクスはチーム史上最高の5位入賞。吉田自身も圧倒的な区間賞を獲得して有言実行を果たした。もうひとつの目標に掲げた「初マラソンで日本記録」も実現を目指す。

 ◆吉田 響(よしだ・ひびき)2002年8月20日、静岡・御殿場市生まれ。23歳。御殿場市立原里中3年時に全国都道府県男子駅伝6区で2位。東海大静岡翔洋高2年時の同駅伝5区で22位。21年、東海大入学。1年時に箱根駅伝5区2位。23年、創価大3年に編入学。3年時は出雲駅伝5区区間賞相当、全日本大学駅伝5区区間賞、箱根駅伝5区9位。4年時は出雲駅伝2区区間賞、全日本大学駅伝2区2位、箱根駅伝2区2位(日本人最高記録)。25年春に卒業後、プロランナーに転向し、サンベルクスとプロ契約。自己ベスト記録は5000メートル13分39秒94、1万メートル28分12秒01、ハーフマラソン1時間1分45秒。161センチ、46キロ。