NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26ディビジョン1 第6節(交流戦…

NTTジャパンラグビー リーグワン2025-26
ディビジョン1 第6節(交流戦)
2026年1月24日(土)13:00 ホンダヒート・グリーンスタジアム (栃木県)
三重ホンダヒート 32-23 浦安D-Rocks

新しい拠点、新しいファミリー。三重Hが描いた新たな物語の1ページ


プレーヤー・オブ・ザ・マッチは三重ホンダヒートのレメキ ロマノラヴァ選手

5,945人。来季から新たな本拠地となる宇都宮のホンダヒート・グリーンスタジアムで、三重ホンダヒート(以下、三重H)が初開催した公式戦に訪れたファンの数だ。まさに、この試合がもつ意味の大きさを象徴する数字となった。

3試合ぶりの先発出場でチームに大きく貢献したパブロ・マテーラは、32対23で勝利したことの意味について、次のように語る。


三重ホンダヒートのパブロ・マテーラ選手。「特別な日にできたと思います」

「何週間もずっとこの瞬間を追い求めてきました。そして、栃木での最初の試合を白星で終えられた。特別な日にできたと思います」

5連敗を喫していた三重Hだが、チームの振る舞いに変化はなかったという。「常に勝ちに行く姿勢は失っていませんでした。やるべきことを継続してきた結果です」と、マテーラは仲間の努力を称えた。

スタジアムに到着した瞬間、想像以上の光景に驚かされたとも明かす。「すでにたくさんの方が来てくれていて驚きました。そのエネルギーを感じたからこそ、われわれは責任を果たさなければいけないと思ったのです」。目に飛び込んできた光景が、勝利への決意をさらに強くさせたという。

そして、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたレメキ ロマノ ラヴァも、この勝利を「最高だった」と一言で表現した。

彼は後半22分、自陣でボールを奪うとそのままサイドライン際を疾走。追いすがるケレブ・カヴバティを振り切ると、トライを確信するガッツポーズ。軽やかにジャンプし、グラウンドに体を滑らせた。

「奪った瞬間に行けると思った」レメキがそう振り返る会心のプレーに、スタンドの盛り上がりは最高潮に達した。その際に見せた“ハートポーズ”は、現在遠く離れている家族との約束だったという。

さらにプレーヤー・オブ・ザ・マッチ受賞の瞬間にも、頭に浮かんだのは家族のことだった。「副賞の帽子を息子が欲しがっていたんですが、『なかなか取れないね』って言われていて。今日は本当にうれしいです」と、レメキは最高の笑顔を見せた。

家族への思いは、マテーラにも共通するもの。先日授かった息子の存在が、彼にとって大きな心の支えとなっている。名前は「カイ」。その理由は「こちらで生まれたので、日本語の名前を付けようと思っていました。音の響きが好きなんです」。そう語る彼の表情は、とても温かいものだった。

新しい命、新しい拠点、そして新しい勝利。宇都宮での新たな物語は、ここから始まっていく。

(籠信明)

三重ホンダヒート


三重ホンダヒートのキアラン・クローリー ヘッドコーチ(左)、フランコ・モスタート ゲームキャプテン

三重ホンダヒート
キアラン・クローリー ヘッドコーチ

「とてもうれしく思っています。これまでの5試合について言えば、とてもいいラグビーはできていたものの、結果につなげることができていませんでした。今日も最初の20分のところで7回もペナルティを犯してしまい、また同じような展開になってしまうのかとも感じました。

しかし、徐々にレフリーが重点的に見ているポイントにわれわれが適応することができるようになり、さらに選手たちがあきらめずにプレーし続けてくれた結果が、この勝利につながりました。とても誇りに思います。ブレることなく、われわれが試合を優位に進めるために必要なことを遂行できました。いい形で本日の試合を終えられたと思います」

──宇都宮での初めての試合でした。どのような準備をしていましたか?

「この栃木、そしてこのスタジアムに来ることを本当に楽しみにしていました。素晴らしい会場ですし、多くのファンの方々に来ていただいて、とても良い雰囲気の中で試合を行うことができました。宇都宮には早めに移動し、こちらの土地や雰囲気に慣れることを意識して1週間を過ごしてきました。皆さまが親切に接してくださったので、準備の面では申し分なかったと思います。

また2週間後にここで試合がありますので、この勝利を土台として次につなげていきたいです。とても楽しみにしていた試合だったので、この結果をとてもうれしく思います」

三重ホンダヒート
フランコ・モスタート ゲームキャプテン

「まずは、栃木での初めてのホストゲームを勝利で飾れたことをとてもうれしく思っていますし、チーム全員がこの機会を非常に楽しみにしていました。

われわれは来季からこの地を拠点として戦いますし、ファンのみなさんにとても素晴らしい試合を見せることができました。栃木でのシーズンを楽しみにしていますし、われわれとしてはいいスタートを切れたことを誇りに思います」

──初めて宇都宮のホンダヒート・グリーンスタジアムで戦いました。どのような印象ですか?

「栃木に来ることができてとてもうれしいです。ファンのみなさんの喜ぶ顔、そして家族や友人の喜ぶ顔を見ることができましたし、それはわれわれがラグビーをし続けていく目的やモチベーションにつながるものです。水曜日にこちらへと移動してきましたが、栃木県も宇都宮市の周辺も、とてもいい町だと感じました。『非常に寒いな』とは思いましたが、そこは徐々に慣れていきたいですね」

浦安D-Rocks


浦安D-Rocksのグラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ(右)、藤村琉士キャプテン

浦安D-Rocks
グラハム・ラウンツリー ヘッドコーチ

「まずは三重ホンダヒート(以下、三重H)さん、勝利おめでとうございます。とてもタフな試合でした。こちらは規律の面でかなり乱れがあり、特にイエローカードが出たサードクォーター(後半の前半部分)では顕著でした。ハーフタイムでは僅差だったにもかかわらず、後半に引き離される形になってしまいました。自分たちをしっかりと見つめ直し、グラウンドに15人の選手が立っている状態を作れるように改善していきたいと思います」

──三重Hはここまで5連敗していました。どのような警戒点や想定をもっていましたか?

「本当に必死に戦ってくるチームだと考えていましたし、まさにそのようなプレーが顕著に見られました。キックをしっかりと追っていましたし、ペナルティの際にもタッチキックを選択するなど、トライを取りに行くという意気込みを感じました。三重Hさんを本当に称えたいと思います。そして、先程申し上げたとおり、自分たちを見つめ直す必要があります」

浦安D-Rocks
藤村琉士キャプテン

「自分たちからボールを失ってしまい、(マイボールの時間を)大事にすることができませんでした。ラインアウトやボールキャリーに課題がありましたし、イエローカード(一時退出)のところもそうです。とにかく、そのような部分が足りなかったですね」

──前半も後半も入りは比較的悪くなかったように思いますが、流れを続けられなかった理由はどこにありますか?

「原因は自分たちのミスです。エラーが起きたあとに、ボールを大事にできなかったことです。後半については、ゴール前でのペナルティが重なってしまったことも強く影響しました」