ゴジラ流打法の神髄を知る。26日のジャイアンツ球場、巨人石塚裕惺内野手(19)は春季キャンプでOBの松井秀喜氏(51)が…

ゴジラ流打法の神髄を知る。26日のジャイアンツ球場、巨人石塚裕惺内野手(19)は春季キャンプでOBの松井秀喜氏(51)が臨時コーチを務める一報を聞くと、「後ろで回るイメージ。軸でくるっと回って打つイメージを持たれている」とスイングを頭に描いた。

生でプレーを見たことはない世代だ。ただ、鮮明に像を結べるのは、聞いたばかりの理論と符合するから。「勇人さんも後ろで打ち出して逆方向に飛ぶようになったとは言ってました」。直近まで沖縄で合同で自主トレを行っていた坂本勇の言葉が、背景にあった。

志願しての弟子入りだったが、その師匠の師匠こそが松井氏だ。坂本勇は16年の春季キャンプで臨時コーチを務めた同氏から「軸足に体重を残して打つこと」を説かれ、ミートポイントは前めの勇人流を融合させ、その年にセ・リーグ遊撃手初の首位打者を獲得した。

石塚自身はその事実は知らない。なおかつ、いまは試行錯誤を重視している。前で拾う、軸足の上でスイングする、それぞれの利点がある。「遠くに飛ばす面では軸で回った方がいい。いろんな引き出しを増やしたい」と見据える。

本人は知らずとも“孫弟子”とも言える形での対面は運命的でもある。この日の練習ではヤンキースの帽子も被っていた。岡本のメジャー移籍で、次代のスター候補と期待されるが「素直にうれしい。プレッシャーを感じていることもない」と頼もしい。1軍スタートが有力で、ゴジラ来訪のキャンプ、その先の開幕1軍へ。「一番下手くそだと思って練習するだけ。しっかりアピールできるように」と志した。【阿部健吾】