「ATPファイナルズ」(11月12日~11月19日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)のシングルス7日目、準決勝の第2試合で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と、ジャック・ソック(アメリカ)が対戦。ディミトロフが4-6、6-0、6…

「ATPファイナルズ」(11月12日~11月19日/イギリス・ロンドン/室内ハードコート)のシングルス7日目、準決勝の第2試合で、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と、ジャック・ソック(アメリカ)が対戦。ディミトロフが4-6、6-0、6-3の逆転で勝利した。試合時間は1時間59分。また、この勝利により、ディミトロフは世界ランキングで3位に浮上することが確定した。

ディミトロフはラウンドロビンを全勝で突破しており、セット獲得率は85.71%、ゲーム獲得率は68.85%とフェデラーを上回る結果を残した。一方のソックは直前の「ロレックス・パリ・マスターズ」で初めてマスターズ1000のタイトルを獲得するとともに、大逆転で今大会出場を決め、2勝1敗でラウンドロビンも突破。勢いのある選手同士の対戦となった。◇   ◇   ◇試合は第2ゲームから動く。ソックの立ち上がりのサービスゲームを攻め、ディミトロフが最後はネットに出てボレーを決めブレークに成功する。第3ゲームも堅実なネットプレーを織り交ぜキープし、ディミトロフが3-0でリード。早く1ゲームを取りたいソックだが、ファーストサービスの入りが悪く苦戦が続く。ブレークポイントをディミトロフに握られるがなんとか凌ぐと、2本のサービスエースを決め、ようやくサービスキープに成功する。すると第5ゲームではソックがワンチャンスをものにし、ブレークバック。序盤はディミトロフのペースかと思われたが、同様に好調なソックは簡単には引き離されない。そして流れは徐々にソックへ。第9ゲームでブレークに成功しついに逆転。サービングフォーザセットも難なくキープし、ソックが6-4で先取した。第2セットも序盤は第1セットと同じ流れに。第2ゲームでディミトロフが再びブレークすると、自身のサービスゲームもしっかりキープし、3-0へ。第1セット後半ではソックのフォアハンドを警戒し、サービスに迷いが見られたが、それも消えたようだ。第1セットはここからソックに押し返されたが、同じ過ちは繰り返さない。その後もディミトロフが圧倒し第4ゲーム、第6ゲームもブレークし6-0でイーブンに戻した。勝負の最終セット。第1ゲームでソックがブレークポイントのチャンスとするも、ディミトロフが粘りキープ。ソックはなかなか先行することができない。第1、第2セットとは異なり、お互いのキープが続く緊張感のある試合に。ようやく試合が動いたのは第8ゲーム。デュースの攻防の末、ディミトロフのフォアのストレートのダウンザラインが決まり、5-3へ。迎えたサービングフォーザマッチだが、ここも長い戦いに。4度目のマッチポイントの末、ディミトロフが勝ち取り、決勝進出が決まった。これにより今年の決勝は先の試合でロジャー・フェデラーに勝利したダビド・ゴファン(ベルギー)とディミトロフの対決となった。(テニスデイリー編集部)※写真は決勝進出したディミトロフ

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)