◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 最終日(25日)◇ピート・ダイ・スタジアムコース(カリフォルニア州)◇7210…
◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 最終日(25日)◇ピート・ダイ・スタジアムコース(カリフォルニア州)◇7210yd(パー72)
終盤17番(パー3)、アイランドグリーンのわきで水しぶきが上がった。スコッティ・シェフラーのティショットはまさかの池ポチャ。それで動揺するはずもない。後続との差は直前までに6ストロークにひろがっていた。
首位に1打差の2位でスタートし、出だし1番で2打目をピンそば1mにつけてバーディ発進。ティショットを左サイドのフェアウェイバンカーに入れた2番でボギーを叩いても、その後3度の2連続バーディでトップに立ち、引き離した。
後半13番は左に池が口を開けるパー3。アイアンショットをグリーン右に外しても、「このコースで最も難しいホールのひとつだ。正しいエリアにミスできた」と揺らがない。アプローチはあと少しでチップインという一打に。「本当なら8フィートのパーパットを打つべきところを6インチで済んだ。ストレスなく次のホールに向かえた」。不動の世界ランク1位のメンタルコントロールを発揮した。
29歳7カ月4日でのPGAツアー(米ツアー)永久シード獲得条件の20勝到達は、2000年「全米オープン」を24歳5カ月19日で制したタイガー・ウッズに次ぐ年少記録。また通算151試合目でのスピード達成も、90試合目だったウッズを除いて成し遂げた選手はいない。
昨年の5月の「ザ・CJカップ」からツアーでは13試合の出場で7勝を挙げている。2024年のはじめから数えると14勝で、同期間で2番目に勝利を重ねたロリー・マキロイ(北アイルランド)でも5勝だ。まさに現在のツアーを席巻している。
昨年大会は思わぬアクシデントで欠場した。前年のクリスマスに料理をしていた際、割れたガラスで右の手のひらを切ってしまったのが原因だった。「オフにすごく前進したのに、4~6週間、ゴルフから離れたことが影響した。ツアーではスキルを磨くのに膨大な作業を必要とする。ことしはオフにしっかり準備できた。休みを取って、体と心の準備に費やしたことで、シーズンの序盤に報われた」。シェフラーが自身のシーズン初戦で優勝したのは今回がキャリアで初めて。2026年はスタートからエンジン全開だ。(カリフォルニア州ラ・キンタ/桂川洋一)