野球を教える力の向上を図ろうと、山形県高校野球連盟は24、25日、高校日本代表の小倉全由(まさよし)・前監督らを招き、…

 野球を教える力の向上を図ろうと、山形県高校野球連盟は24、25日、高校日本代表の小倉全由(まさよし)・前監督らを招き、指導者講習会を山形市で開いた。小倉さんは笑顔を見せながら選手に声をかけ、「大事なことは選手がいい顔をして練習すること。そうしないといくら良い技術を教えても身につかない」と語った。

 小倉さんは監督として何度も春夏の甲子園に出場。日大三高(西東京)で夏に2度、全国制覇した。講師は、小倉さんと、昨夏の甲子園で準優勝した日大三高の三木有造監督。24日はそれぞれ「心を育てる」「練習は噓(うそ)をつかない」をテーマに講演した。

 25日には、きらやかスタジアムの屋内練習場で実技指導があり、監督や部長ら指導者と選手の計約80人が参加した。

 2人はユニホーム姿で、実際にボールを投げたり、バットを振ったりしながら指導。小倉さんは3人1組のバッティングとゴロ捕球の基礎練習でも足の運びを覚える大切さを強調した。ダブルプレーを狙うトスでは「(体が)浮き上がらず、低いトスで」と助言した。

 「そうだ、うまいぞ」「いいスイングだ」と何度も選手たちを鼓舞。監督らに「(これで)選手の目の色が変わってきます」「声は指導者の方から自然と出るように」などとアドバイスした。

 小倉さんは「指導者が一生懸命に声をかける、汗をかく。そうしたら選手たちも力を抜かない、一生懸命になる。そんな風に指導者が選手たちをやる気にさせたら、レベルはどんどん上がる」と話した。

 三木さんは「日大三は難しいことではなく、みんなができることを、選手、指導者が一体となってやる野球を目指している」と語った。

 手ほどきを受けた酒田光陵高の斎藤創人選手(2年)は「最新技術を採り入れて練習しているのかと思ったが、そうではなく、気持ちを入れて繰り返し練習することが大事なんだと思った」と話した。(黒川和久)