「卓球・全日本選手権」(25日、東京体育館) 3大会連続で同じ顔合わせとなった女子決勝は、張本美和(17)=木下グルー…
「卓球・全日本選手権」(25日、東京体育館)
3大会連続で同じ顔合わせとなった女子決勝は、張本美和(17)=木下グループ=が4連覇を狙った早田ひな(日本生命)を4-3で破って初優勝を果たした。2年続けて同カードの男子決勝は、松島輝空(18)=木下グループ=が篠塚大登(愛知工大)をストレートで退け、2連覇を達成。松島輝は準決勝で、過去2度優勝の張本智和(トヨタ自動車)に4-3で競り勝った。
両手を高く突き上げ、満面の笑みがはじけた。23日にジュニア4連覇を果たした張本美が、早田を破り初優勝。「ついに、やっと勝ったかと。本当にうれしい」。試合を終え一息つくと、うれし涙があふれ、鼻を赤くした。
三度目の正直だった。決勝で早田と激突するのは3大会連続。2試合ともストレート負けだった。それだけに「今年は特に優勝したい気持ちが強かった」という。次第に強くなっていた女王への気持ちが、張本を強くした。
第1ゲームは落としたが、そこから3ゲーム連取で巻き返す。第5ゲームを失い、第6ゲームは10-6とマッチポイントを迎えたが、6連続失点で奪われた。それでも「思い切ってやるしかないという決心になった」と、最終ゲームは11-6で決着。「卓球というのはメンタルの強さだと感じた」と、早田との熱戦で大きな経験値を得た。
24日は父・宇コーチの誕生日だった。昨年は青い卓球用シューズをプレゼントしたが、今年は「一般の部で優勝する、お金で買えないプレゼントを」と意気込んでいた。有言実行の勝利は最高の贈り物。宇コーチも「優勝できることが一番うれしい」と柔らかな笑みを浮かべた。
次の大きな目標はロサンゼルス五輪だ。パリ五輪は団体戦のみの出場だったこともあり、かける思いも大きい。「ロス五輪まであと2年。いい弾みにできたら」。自信を蓄えた17歳がさらなる飛躍へ向かう。
◇張本 美和(はりもと・みわ)2008年6月16日、仙台市出身。卓球一家に生まれ、2歳から本格的に競技を始めた。10歳でU15日本代表に選出。21年世界ユース選手権では史上初の4冠を達成した。パリ五輪は団体戦に出場し銀メダル。戦型は右シェークドライブ型。家族は両親、パリ五輪代表で5歳上の兄・智和。164・5センチ。