2026年シーズンWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月25日(日)に最終日の4SSを走行し、トヨタのオリバー・ソルベル…

2026年シーズンWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月25日(日)に最終日の4SSを走行し、トヨタのオリバー・ソルベルグがキャリア2勝目となる優勝を飾った。2位にはエルフィン・エバンス、3位にセバスチャン・オジエが入り、トヨタは表彰台を独占する幸先の良いシーズンスタートを切った。

この日は、SS14〜SS17を走る71.90km。SS14/16の「Col de Braus / La Cabanette(12.50km)」と、名所チュリニ峠を通過するSS15/17の「La Bollène-Vésubie / Moulinet(23.45km)」を2度ずつ走行する。競技3日目までを終えて、総合首位のソルベルグと2番手につけるエバンスとの差は59.3秒と大きく開いているが、不安定なコンディションのもとではフィニッシュまで何が起きても不思議ではない。


HYUNDAI
ラリー最終日のオープニングステージとなったSS14は、ほぼ全線が凍結している状態。ラリー1勢ではヒョンデのアドリアン・フルモーがトップタイムをマーク。同タイムでエバンスが並んだ。Mスポーツ・フォードのグレゴワール・ミュンステールはこのSSへのロードセクションでメカニカルトラブルからリタイアを喫しており、勝田貴元は総合8番手にポジションを上げている。なお、このSSでは後続の方がコンディションが良くなっていったこともあり、フォード・フィエスタ・ラリー3のマッテオ・フォンタナがベストタイムをマークした。

続くSS15は、ほぼ中間地点のチュリニ峠を頂点として、序盤はヒルクライム、後半はダウンヒルとなるコース。標高の低いスタート/フィニッシュ付近はウエットターマックだが、標高があがるにつれ路面は凍結路となり、頂上付近では雪も加わる油断できないコンディションだ。ラリー1勢ではエバンスがトップタイムをマーク。フルモー、ソルベルグが続くかたちとなった。これで首位ソルベルグと総合2番手エバンスとの差は42秒にまで短縮された。SS14に続いてフォンタナが連続ベストタイムをマークしている。

SS14の再走となるSS16は、大半がウエットターマックというコンディションだが、日陰部分は凍結する部分も多く残っており、予測のできない状態だ。ここではフルモーが上位陣でトップタイムをマーク。SS2番手にはソルベルグ、3番手にヌービルが続くかたちとなった。一方のエバンスはフルモーから21.7秒の遅れとなり、首位ソルベルグとの差は再び58.3秒にまで拡大してしまった。ここでは、先頭走者を務めていたMスポーツ・フォードのジョッシュ・マカリアンがSSフィニッシュ目前の左コーナーでガードレールにヒット、フロントサスペンションを破損してしまった。マカリアンはSSフィニッシュ後のロードセクションでリタイアを決めている。チームメイトでここまで好走を見せていたジョン・アームストロングもストップし、Mスポーツは最終日に全滅するという受難の日となった。アームストロングの脱落によって勝田はひとつポジションを上げ、総合7番手につけている。


TOYOTA
パワーステージのSS17はWRC2の上位からスタート。WRC2はシトロエンC3ラリー2を駆るレオ・ロッセルが勝利を手にした。続いて、ラリー1勢はヒョンデのヘイデン・パッドンからコースイン。パッドンのタイムを勝田が更新し、フルモーがさらにそれを上まわるかたちでステージは進行し、オーダーはトップ3へ。

10回のモンテカルロ優勝歴を誇るオジエはフルモーのタイムを0.8秒上まわり、暫定ベストタイム。総合2番手のエバンスは、オジエに17秒以上の差をつけるスーパータイムでフィニッシュし、暫定ベストタイムを更新。上位陣最終走者のソルベルグはエバンスから6.5秒遅れのSS2番手タイムをマーク、キャリア2度目の総合優勝を手中に収めた。フィニッシュ地点ではGRヤリス・ラリー1のルーフに駆け上がり、コ・ドライバーのエリオット・エドモンドソンと喜びを爆発させた。

最終SS終了時点での暫定トップ5は、ソルベルグ、エバンス、オジエ、フルモー、ヌービルとなっており、トヨタが表彰台を独占する結果となった。

第2戦の舞台は、スノーラリーのスウェーデン。2月11日〜15日にかけて、北東部の都市ウメオを拠点に行われる。スパイクタイヤを装着し、凍てつく森を駆け抜けるハイスピードラリーだ。今回勝利を収めたソルベルグのホームラウンドでもあり、その走りは再び注目を集めそうだ。2025年はエバンスと勝田が大接戦を展開し、3.8秒差でエバンスが勝利を飾っている。


M-SPORT
WRCモンテカルロ 暫定結果
1. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 4:24:59.0
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +51.8
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +2:02.2
4. A.フルモー(ヒョンデi20Nラリー1) +5:59.3
5. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +10:29.8
6. L.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +12:58.4
7. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +13:05.4
8. R.ダプラ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +15:07.9
9. A.ペラモーグ(ヒョンデi20Nラリー2) +18:09.4
10. E.カミリ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +18:36.4