ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は24日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(HS137メートル)で個…

 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は24日、札幌市の大倉山ジャンプ競技場(HS137メートル)で個人第21戦が行われ、ミラノ・コルティナ五輪代表の丸山希(北野建設)が256.7点で日本勢最高の4位だった。1回目に130メートルで2位につけたが、2回目に126.5メートルと伸びを欠いて順位を落とした。同じく五輪代表の高梨沙羅(クラレ)は11位、勢藤優花(オカモトグループ)が12位、伊藤有希(土屋ホーム)は18位。ニカ・プレブツ(スロベニア)が279.4点で今季12勝目を挙げた。

■2回目に迷い、力伝えきれず

 ときに気象条件が荒れる大倉山。ここのジャンプ台で4季前に大けがを負い、北京五輪シーズンを棒に振った丸山にとっては、慎重な戦い方が求められる。

 丸山は1回目、130メートルの大ジャンプを見せて2位につけた。2回目、この日の調子や天候を考慮した日本の金城ヘッドコーチは、スタートゲートを1段下げる「コーチリクエスト」を申請した。飛び過ぎによるけがを避けるためだ。

 この場合、規定により大倉山では130メートル以上を飛ばないと、補正による加点をもらえない。

 丸山には迷いが生じたという。助走時に重心がぶれたため、踏み切る時に力を思うように伝えられない。126.5メートルにとどまり、表彰台をわずかに逃した。

 コーチリクエストを決断した金城コーチの声は沈んでいた。「(丸山)希なら130メートルを超えられるだろうと判断したが、僕のミス」

 ただ、初の五輪代表が決まった今、4季前と同じ過ちを繰り返すわけにはいかなかった。大倉山に対して、金城コーチは「(丸山は)トラウマがあるので」とも表現したが、妥当な選択だっただろう。

 丸山も下を向いてはいない。「1回目は100%ぐらいでやりたいことができた。段々、やりたいことがジャンプで表現できている」。五輪本番へ、課題を一つずつつぶしながら、向かおうとしている。(笠井正基)

■高梨、ビッグジャンプへ改善誓う

 高梨は11位に終わったものの、表情は明るかった。2回のジャンプとも123メートルのK点を超えて手応えをつかみつつあるからだ。「内容は安定して良くなってきている。特に、どこを直すというのはない」。25日の試合に向け「楽しんでもらえるようなビッグジャンプができていないので改善していければ」と誓った。

■勢藤「最低限できた」

 12位の勢藤 「やらなければいけない最低限のジャンプはできた。遠くに飛ぶための準備はできたのかなと思う」