試合後に「カモン」という叫び声を巡って論争となったチルステアと大坂(C)Getty Images 果たして、“マナー違反…

試合後に「カモン」という叫び声を巡って論争となったチルステアと大坂(C)Getty Images
果たして、“マナー違反”に相当するだけの行為だったのか。全豪オープン(OP)で大坂なおみが見せた行動の余波は広まっている。
物議を醸すキッカケとなったのは、現地時間1月22日に大坂がソラナ・チルステアと対戦した同OP2回戦の一幕だ。
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第3セットで4-2とリードした第7ゲーム、30-30となった局面だった。チルステアのファーストサーブがネットにかかると、リターンの大坂は、己を鼓舞するように「カモン、カモン!」と連呼。声量はそこまで大きいようには思えなかったが、セカンドサーブを打とうとした35歳のベテランは、集中の糸が切れたのか、険しい剣幕で「ポイントの途中で『カモン』と言っていいの? そもそも何かを話していいものなの?」と主審に抗議。場内が騒然となる事態となった。
試合終了後も怒りが収まらないチルステアは、大坂から差し出された握手の手をあしらうようにタッチすると、「あなたはフェアプレーってものが何かを分かってない!」と強い口調でまくしたてた。
もっとも、「カモン!」と連呼した大坂は妨害や挑発を意図してはいなかった。実際、試合後には「これまで『カモン』と言ったことに誰からも抗議されたことが無かったし、審判にも問題ないと言われた」としつつ、「いくつか敬意を欠く発言をしてしまったことを謝りたい」と釈明した。
しかし、何よりもモラルやマナーを重んじるテニス界では、大坂の言動を巡って議論百出の事態に発展。元世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の妻、エレナさんは、自身のSNSで「あれがヒンダランス(妨害行為)とされないことに驚いた」と疑問を投げかけてもいた。
無論、大坂を擁護する声もある。元ダブルスの世界女王でもあり、豪州テニス界のレジェンドであるケーシー・デラクア氏は、母国メディア『Wide World of Sports』において「彼女(大坂)は、ああいう事態が展開すると本当に思っていなかったと思う」と指摘。その上で、試合中の叫び声がモラルに問われるか否かの持論を展開した。
「彼女にとっては、全てが突然の出来事だったと思う。だから、チルステアの反応にどう対処すべきか本当に分からなかったように見えた。でも、私は彼女の『カモン』は咄嗟の叫びだったと思うわ。
ナオミの試合を見ていると、彼女が感情を表に出すタイプの選手ではないというのが分かるのよ。そもそも彼女はポイントを取るたびに大声で『カモン』と叫ぶような挑発的なタイプではない。だから、今回のようなことは安堵と興奮が一気に解放された結果。故意ではないと思う。彼女は本当に優しくて、努力家な選手だから」
なお、大坂に対するクレームを入れたチルステアは、母国メディア『Pro Sport』で「複雑な気持ちにはなった」としつつも、「今日はナオミが重要な局面において上手くコントロールしただけのこと」と証言。すでにわだかまりがないことを強調した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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