2025年度の第16回日本スポーツ学会大賞の授賞式が1月24日、東京・文京区の筑波大大東京キャンパスで行われた。受賞者は…

2025年度の第16回日本スポーツ学会大賞の授賞式が1月24日、東京・文京区の筑波大大東京キャンパスで行われた。

受賞者は日本デフ陸上競技協会事務局次長で、東京都立中央ろう学校(杉並区)主幹教諭の竹見昌久氏(51)。

昨年11月に日本で開催された聴覚障がい者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の陸上競技で採用された「スタートランプ」の開発・普及に尽力したことが高く評価された。

「スタートランプ」はスタートの合図を音ではなく光を点灯させる装置で、号砲の役割を担う。15年ほど前に指導していた生徒が大会で号砲が聞こえずに出遅れてしまったことがきっかけで「聞こえない人も平等にスタートが切れるように」と、11年からスポーツ機器メーカーの「ニシ・スポーツ」の協力を得て開発を始めた。16年の世界デフ陸上大会(ブルガリア)で採用され、日本国内はもとより世界中で使用が広がり、前回22年カシアスドルス大会(ブラジル)で公式機器としてデフリンピックで初採用された。

授賞式で竹見氏は「王貞治さんや大谷翔平さん、国枝慎吾さんらが受賞した歴史のある日本スポーツ学会の大賞をいただけることに感謝しております。私一人の力ではなくて、私がやりたいことに賛同してくれた方たち、特に選手たちが2025年デフリンピックで日本中を感動させるパフォーマンスをしてくれて、スタートランプが日本に、世界に広がるきっかけになった。それがあったからこの賞がいただけたと思っています。私一人の力ではなくみんなで分かち合いたい」と話し、授賞式に駆けつけたデフアスリートらとともに喜びを分かち合った。