WRC開幕戦ラリーモンテカルロ(ターマック、アイス、スノー)は1月23日、SS4〜SS9を走行。5台のトヨタGRヤリス・…
WRC開幕戦ラリーモンテカルロ(ターマック、アイス、スノー)は1月23日、SS4〜SS9を走行。5台のトヨタGRヤリス・ラリー1を走らせるトヨタは、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソンがリードを拡大。エルフィン・エバンス/スコット・マーティン、セバスチャン・オジエ/バンサン・ランデによるトップ3独占をキープしている。勝田貴元/アーロン・ジョンストンはパンクやトラブルが相次ぎ、総合12番手に後退。前日のデイリタイアから再スタートしたTGR-WRT2のサミ・パヤリ/マルコ・サルミネンは総合20番手まで挽回している。
(以下、チームリリース)
WRC 第1戦 ラリー・モンテカルロ デイ2
モンテカルロ競技2日目はソルベルグが首位の座を守り
エバンスが総合2位に、オジエが総合3位につける

TGR WRT / McKlein
1月23日(金)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦ラリー・モンテカルロの競技2日目デイ2が、フランス南部ギャップのサービスパークを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が首位を、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合2位を、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合3位を守りました。また、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合12位に、TGR-WRT2からのエントリーとなり、前日のデイリタイアから復帰したサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は、総合20位につけています。
前日、ナイトステージを含む3本の山岳ステージでスタートしたラリー・モンテカルロは、23日(金)の朝から一日を通しての戦いがスタート。ギャップの西側エリアに展開する3本の山岳ステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は128.88kmと、4日間で最長の一日でした。ステージは朝から夜まで雨が降り続き、路面は多くの部分がウェット。しかしシャーベット状の雪に覆われた区間やアイスバーンの区間も少なくなく、非常にトリッキーなステージでの戦いになりました。
GR YARIS Rally1でのWRC出場は今回が2戦目ながら、デイ1で首位に立ったソルベルグは、デイ2でも好調を維持。オープニングのSS4では今大会2回目のベストタイムを記録し、総合2位エバンスとの差を1分10.7秒に拡大しました。続くSS5ではタイヤの空気圧低下により遅れをとり4番手タイムでしたが、それでも首位の座をキープ。ただし、ベストタイムを記録したエバンスとのタイム差は43.5秒に縮まりました。午前中最後のSS6では、ソルベルグがまたしてもベストタイムを記録。総合2位エバンスとの差を1分04.2秒に、総合3位オジエとの差を1分39.9秒に拡げて午前中のループを終えました。
ミッドデイサービスを経て始まった午後の再走ステージは、全体的に路面の雪は融解が進み少なくなりましたが、強い雨と、路肩から掻き出された泥によって非常に滑りやすいコンディションとなりました。午後1本目のSS7ではソルベルグが、2番手タイムのオジエに1.9秒差、3番手タイムのエバンスに2.8秒差をつけるベストタイムをマークしました。続くSS8ではオジエが、2番手タイムのエバンスに16.2秒差、3番手タイムのソルベルグに17.6秒差をつけるベストタイムを記録。一日の最後のSS9ではオジエが、2番手タイムのソルベルグに9.3秒差、3番手タイムのエバンスに12.1秒差をつけるベストタイムを刻みました。しかしトップ3の順位に変動はなく、首位ソルベルグが総合2位のエバンスに1分08.4秒、総合3位のオジエに1分14.9秒のリードを築いてデイ2を締めくくりました。

TGR WRT / McKlein
一方、デイ1で総合7位につけていた勝田にとっては、非常に厳しい一日になりました。午前中のステージでは2本のステージでタイヤにダメージを負い、午後のリピートステージでは、1本目のSS7で受けた衝撃によりパワーステアリングシステムに問題が発生。パワーアシストが得られない状態で3本のステージを走行することになりました。その結果、勝田は大幅なタイムロスを余儀なくされ、総合12位に順位を下げて一日を終えました。また、デイ1で橋に当たってデイリタイアを喫したパヤリは、メカニックたちによって修理されたクルマで再出走。キャリア2回目の出場となるモンテカルロで貴重な経験を積み重ねながら走行を続け、総合20位まで順位を挽回しました。

TGR WRT / McKlein

TGR WRT / McKlein
今シーズン、GR Yaris Rally2でWRC全戦に初めて出場する、TGR WRCチャレンジプログラムのドライバー山本雄紀は、非常に難易度の高いステージで安定した走りを続け、午後のSS7とSS9ではRally2クラス7番手のタイムを記録。Rally2クラス9位でデイ2を走り切りました。
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
長く厳しい一日を終えてなお、1-2-3体制を維持できていることに大変満足しています。オリバーはここまで衝撃的な走りを見せていますが、このラリーでこのようなパフォーマンスを発揮するとは、正直なところ予想していませんでした。非常に厳しいコンディションの中でも、彼はとてもリラックスしていてドライビングを楽しんでいるように見え、それが彼を現在の順位に導いているのだと思います。とはいえ、明日もまた厳しいコンディションになると思うので、まだ何も保証されているわけではありません。エルフィンとセブの順位は非常に接近しており、彼らが最後まで勝負を諦めないことを我々は知っています。明日もまた興味深い一日になるでしょう。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
今日も様々なコンディションに遭遇しました。最初のステージはかなり凍結していてトリッキーでしたが、午前中のループは大きなトラブルもなく順調に走り切ることができました。しかし、午後はかなり難しい状況でした。氷や雪は少なくなりましたが、路面の泥の量は増え、泥に覆われた区間のインカットに関しては攻め切れなかったかもしれません。素晴らしい走りを見せていたセブにかなり差を縮められてしまったので、明日は接戦となり、エキサイティングな展開になるでしょう。今後さらに厳しいコンディションが予想されるため、最後まで典型的な「モンテ」の戦いになるでしょう。
セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)
今朝もまた、シャーベット状の融雪路面が私たちにとってはトリッキーに感じられました。今日は先に走った2台が走行ラインを作ってくれましたが、私たちの後方では路面が刻々と変化し、コンディションがかなり良くなっていました。しかし午後はコンディションが変わり、流れを少し変えることができました。シャーベット状の路面を走る必要はなくなりましたが、路面には信じられないほど多くの泥と大量の水が溜まっていて、非常に難しいコンディションでした。後方のドライバーたちが走る時には状況がさらに悪くなっていたと思いますし、私たちは良いタイムを記録することができました。エルフィンとは良い戦いができているので、ラリーの残りも楽しみです。
オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)

TGR WRT / McKlein
今日も本当に信じられないような一日になり、とてもハッピーです。目標は安定した走りを続け、トラブルを避けることでした。スローパンクチャーを一度喫しましたが、それ以外は本当に順調でした。午後の走行は、どちらかと言うと生き残ることに集中しました。最初のステージではまだベストタイムを出すことができましたが、暗くなってからは、プッシュするには少しリスクが大きすぎました。また、路面には大量の泥が出ていて、このクルマでそのような路面コンディションで大きくインカットしながら走るのは、自分にとって初めての経験でした。まだ学ぶべきことは多く、とてつもなく長い道のりが待っています。
勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
残念ながら、今日はちょっと悲惨な一日になってしまいました。午前は2回パンクしてしまいましたし、午後はシャーベット状の積雪路面で土手にぶつかり、その後パワーステアリングのアシストを失ってしまいました。ヘアピンコーナーが多く、走るのが大変でしたが、しっかりトレーニングをしてきたので何とか乗り切ることができました。ラリーはまだ2日間残っていますので、気持ちを切り替え、ポジティブな要素を見つけたいと思います。
サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
昨日の残念な出来事を経て、この後はできる限りのことを学びたいと思っています。様々なことに挑戦し続け、成果を最大化したいと考えています。今日はコンディションが非常にトリッキーで、異なるコンディションでのタイヤ選びはとても難しく、これまで経験したことがないものでした。ペースは着実に良くなっていますが、もちろんまだ改善の余地はあります。
ラリー・モンテカルロ デイ2の結果
1 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h11m13.1s
2 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m08.4s
3 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m14.9s
4 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +5m05.2s
5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +6m05.3s
6 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +7m18.8s
7 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20 N Rally1) +7m42.1s
8 レオ・ロッセル/ギヨーム・メルコレ (シトロエン C3 Rally2) +8m27.5s
9 エリック・カミリ/ティボー・デ・ラ・アイユ (シュコダ Fabia RS Rally2) +9m07.1s
10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (ランチアYpsilon Rally2 HF Integrale) +9m08.8s
12 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +10m00.8s
20 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +24m44.0s
(現地時間1月23日21時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
明日のステージ情報
競技3日目となる1月24日(土)のデイ3は、午前中に今大会最長となる29.93kmのSS10と、木曜日の夜に行なわれたSS3の再走となる、SS11を走行。ギャップでのサービスを経て、午後はSS10の再走ステージであるSS12を走行します。その後、リモートサービスを経て選手たちはモナコを目指し、日没後の18時35分から全長2.69kmの市街地ステージ「モナコ・サーキット」に挑み、一日を終えます。