◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 2日目(23日)◇カリフォルニア州◇ピート・ダイ・スタジアムコース(7210y…
◇米国男子◇ザ・アメリカンエキスプレス 2日目(23日)◇カリフォルニア州◇ピート・ダイ・スタジアムコース(7210yd)、ニクラス・トーナメントコース(7147yd)、ラ・キンタCC(7060yd)=すべてパー72
2m強のバーディパットにはマジックナンバーがかかっていた。「プレッシャー?当然、もちろん感じましたよ」。最終9番、カップの右を抜けたボールを悔しそうに見る。「でも、PGAツアーでの自己ベストスコア。ポジティブなことばかりです」。1イーグル10バーディの「60」をたたき出したのは、ニクラス・トーナメントコースを回ったブレーズ・ブラウン。まだ18歳だ。
2007年にテネシー州で生まれ、23年「全米アマチュア選手権」で史上最年少の16歳でメダリストに輝いた。昨年の本大会でプロデビュー。予選落ちしてから1年、再び主催者推薦でフィールド入りした今回は驚きのスケジュールでティイングエリアに立った。
前週日曜日(18日)から水曜日(21日)まで、バハマで行われた米下部コーンフェリーツアーの今季第2戦に出場。最終日の夜に「人生で2回目」のプライベートジェット飛行による6時間の旅を経て、木曜日(22日)の未明に米国カリフォルニア州に到着した。仮眠をとってラ・キンタCCでの第1ラウンドを「67」で回り、この日は6日連続の公式ラウンドだった。
出だし10番でバーディ発進し、11番(パー5)では2オンから10m近いイーグルパットを沈めた。12番(パー3)からバーディを5つ続け、「ハーフターンのときに、『よおし、フロントナインでバーディをたくさん獲れたから、どこまでいけるか見てやろう』と言ったんだ」と自らを鼓舞した。
グリーンサイドから3打目のアプローチを寄せた4番(パー5)から3連続バーディを決めると、いよいよPGAツアー史上16人目の50台が近づいた。あと一歩で快挙を逃し、「59を出すためにはバーディが必要だと分かっていた。もう少しでした」と言う笑顔に後悔の様子はない。51位タイから通算17アンダーで一気に首位タイに浮上。「スコッティ(シェフラー)はとんでもない選手。彼の名前の隣に僕の名前があるんだ」と喜ぶ。
決勝ラウンド進出は目前で、最終日まで8日間続けてプレーすることになる。若いエネルギーは武器だが、それに頼るつもりはない。「ゴルフボールはゴルファーの年齢を問わない。僕がゴルフを好きなところはそこだ。60歳だろうが、18歳だろうが、誰が一番少ない打数で上がるかを競うんだ」と自信いっぱいに語った。(カリフォルニア州ラ・キンタ/桂川洋一)