2026年シーズンのWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月23日(金)に2日目の6ステージが行われ、首位のオリバー・ソル…

2026年シーズンのWRC開幕戦ラリーモンテカルロは、1月23日(金)に2日目の6ステージが行われ、首位のオリバー・ソルベルグが、総合2番手につけるエルフィン・エバンスとの差を1分08秒4に拡大。1分14秒9の総合3番手にはセバスチャン・オジエがつけており、依然としてトヨタがトップ3を独占している。

金曜日はギャップ西側エリアに設けられた「Laborel / Chauvac-Laux-Montaux(17.95km)」、「Saint-Nazaire-le-Desert / La Motte-Chalancon(28.70km)」、「La-Batie-des-Fontes / Aspremont(17.79km)」の3ステージをサービスを挟んでリピートする6SS、128.88kmを走行する。

ラリー最長の1日に向けて、トヨタ勢はスタッド4本とノンスタッド2本をチョイス。ヒョンデとMスポーツ・フォードはスーパーソフト2本とスタッド4本、ジョン・アームストロング(Mスポーツ・フォード)のみがスタッド6本を選んでサービスを後にした。また、初日にリタイアしたトヨタのサミ・パヤリとMスポーツ・フォードのジュッシュ・マカリアンはマシンを直し、再出走を果たしている。

スノー、凍結路、シャーベットに加え、霧にまで見舞われた初日、SS2で圧巻のベストタイムを刻み、40秒以上のアドバンテージを手にしたソルベルグ。この日のオープニングとなったSS4でも、雪やブラックアイスが混在する難しいコンディションにおいて、ティエリー・ヌービル(ヒョンデ)に19.1秒差、エバンスに26.5秒差、オジエに32.8秒差をつける一番時計を叩き出す。これで総合2番手につけるエバンスとの差は、1分10秒7にまで拡大。総合3番手のオジエは1分41秒4差、総合4番手のヌービルは1分45秒0差と、すでに大きく遅れてしまった。

ほぼウエットコンディションとなったSS5は、エバンスがオジエに4.8秒差のベストタイムをマークした。左フロントタイヤをパンクしたソルベルグは、ステージ中に交換することなく走り切って27.2秒差の4番手タイムでまとめて見せる。後方ではトップから18.6秒差の3番手タイムを刻んだアドリアン・フルモー(ヒョンデ)が、アームストロングをかわし、総合5番手に浮上。一方、総合7番手を走行する勝田貴元(トヨタ)も、このステージで左フロントタイヤをパンクさせている。


SS6は、ソルベルグがベストタイムを記録し、エバンスとの差を再び1分以上に拡大。8.8秒差のセカンドベストで続いたヌービルが、総合3番手のオジエとの差を16.7秒に縮めている。勝田はこのステージで右フロントタイヤをパンク。前を走るアームストロングを追いたいところだが、後方からも16.0秒差にヘイデン・パッドン(ヒョンデ)が迫ってきた。

ギャップでのサービスを挟んだ午後のセクション。1回目の走行で路面コンディションが変化したことを想定し、ほぼすべてのクルーがスタッド2本にノンスタッド4本をチョイス。上位陣では唯一アームストロングのみがスーパーソフト、スタッド、ノンスタッドを2本ずつ選んで、ステージへと向かった。



M-SPORT

ウエットとマディ、さらに凍結路が混在したSS7。「危険な路面だったし、注意深く走った」と語るソルベルグが、オジエに1.9秒、エバンスに2.8秒差のベストタイムを刻む。スピンを喫したフルモーはエンジンストールにも見舞われ、1分近くをロス。後方では、ここで6番手タイムのアームストロングが、フルモーに0.2秒差と射程圏内に入ってきた。午前中パンクに苦しめられた勝田はパワーステアリングトラブルが発生し、ペースを上げることができない。

SS8はオジエが、バンクにマシンをヒットさせながら2番手タイムでまとめたエバンスに16.2秒差、3番手タイムのソルベルグに17.6秒差のベストタイムを記録。総合6番手のアームストロングはスローパンクチャーを喫し、ステージ中の交換を余儀なくされ、3分以上をロスしている。また、勝田はここでパッドン、シトロエンC3ラリー2のレオ・ロッセルに抜かれ、総合9番手に順位を下げた。続くSS9はオジエが2番手のソルベルグに9.3秒差、3番手のエバンスに12.1秒差をつける連続ベスト。総合トップ3のオーダーに変動はなく、首位のソルベルグが総合2番手のエバンスに1分08秒4、総合3番手のオジエに1分14秒9のリードを守ってこの日を終えた。



HYUNDAI

長い1日を走り切ったソルベルグは「午後のセクションは本当にトリッキーだった。とにかく走り抜くことだけに集中したよ。周りで本当にたくさんのトラブルが起こっていたからね。スタッドとノンスタッドをクロスで履いたけど、あまり良い選択じゃなかった。でも、リードを広げられたし、満足している」と、安堵の表情をのぞかせた。

総合4番手を走行していたヌービルは、SS9のスタートから2km地点でコースオフ。観客の手を借りてステージに復帰したものの、3分近くをロスし、フルモーに抜かれて総合5番手にドロップ。また、パワステトラブルを抱えたままの走行となった勝田は、総合12番手までポジションを落としている。

競技3日目はSS10〜SS13の4SS、SS走行距離は77.61km。オープニングのSS10は日本時間1月24日の16時31分にスタートする。

WRCモンテカルロ SS9後暫定結果
1. O.ソルベルグ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2:11:13.1
2. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:08.4
3. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:14.9
4. A.フルモー(ヒョンデi20 Nラリー1) +5:05.2
5. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +6:05.3
6. J.アームストロング(フォード・プーマ・ラリー1) +7:18.8
7. H.パッドン(ヒョンデi20 Nラリー1) +7:42.1
8. L.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +8:27.5
9. E.カミリ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +9:07.1
10. N.グリアジン(ランチア・イプシロン・ラリー2HFインテグラーレ) +9:08.8
12. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +10:00.8